8ゼミナールでの活動を通して発表資料の作成やプレゼン力といったスキルが養われ、先生からの細かなフィードバックのおかげで説得力ある提案や論理の組み立て方が身についたと感じます。ゼミナールに入った当初は農村地域や過疎化地域のまちづくりを研究したいと考えていましたが、「まちプロ」を経験し観光地における観光誘致と住民生活の調和の問題にも関心をもつようになりました。卒業論文のテーマについては、今後の活動もふまえて吟味していきたいと考えています。卒業論文では、WTOの存在意義について研究したいと考えています。資源が限られ貿易に大きく依存する日本にとって、自由貿易を支えるWTOの役割は不可欠です。自由貿易の理念が揺らぐ現代において、国際経済と自由主義経済を支えるために、WTOがどのような改革や改善を行うべきかについて検討し、より望ましい組織のあり方を探究したいです。比較経済史研究ゼミナール 歴史学・ヨーロッパ社会・経済史行政・地域自治研究ゼミナール 行政学・地方自治国際経済法研究ゼミナール 国際経済法本ゼミナールでは、私たちの経済活動に関わるさまざまな問題(家族・共同体・性差・流通・消費・教育・労働・ライフスタイル・貧困・環境問題など)を幅広く取り上げ、その成り立ちや結びつきについて歴史的に考察します。ゼミ生はまず専門書の輪読を通じて歴史学の考え方について理解し、プレゼンテーションやディスカッションの技術を習得します。その後各自で自由にテーマを決め、研究計画を立てて資料調査を行い、卒業論文を完成させます。自分でテーマを決めて計画的に調査してその成果を他者と共有する経験は、社会に出てから必ず役立つと信じます。行政学は行政に関する制度、課題解決のための政策、さらに行政組織の管理について考察対象としています。行政が使える資源―財源・人的資源・権限―が制約されるなか、市民や住民から解決を求められる課題は多種多様です。私のゼミナールでは、行政学の理論を深く学んだうえで、学生自身が発見したまちづくり等の地域の課題解決を目的に、人口や産業構造等の各種統計解析と、グループによるフィールドワークを通じた現場での知見を融合させて、エビデンスに基づいた政策立案の基礎的なスキルを磨いています。本ゼミナールでは、貿易紛争や経済安全保障など国際経済関係の諸問題について、主として国際法の観点から学んでいます。知識の習得と同時に思考力や表現力の養成を重視しています。また英語でのプレゼンテーションやディベートなどを活用し、国際経済法上の問題について英語で読み、書き、話す能力をつけることも目標としています。ゼミ生には主体的な参加を求めています。ゼミナールⅠ(2年次)では教員が活動内容や方法を決定しますが、ゼミナールⅡ(3年次)以降はゼミ生同士で相談して活動内容や方法を決めるよう指導しています。君塚 弘恭 教授稲生 信男 教授福永 有夏 教授千葉大学文学部史学科卒業。南ブル ターニュ大学人文・社会科学研究科にて博士(歴史学)取得。2015年社会科学部着任、2023年より現職。専門は近世ヨーロッパ社会経済史、海域史。著書に「Bordeaux et la Bretagne au XVIIIe siècle, route du vin」 (PUR, 2015)ほか。早稲田大学法学部卒業。早稲田大学社会科学研究科にて博士(学術)取得。東洋大学国際地域学部教授を経て、2016年社会科学部着任。専門は行政学・公共経営論。行政実務における制度運用と制度変化を考察している。一橋大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科にて博士(法学)取得。2005年社会科学部着任、2011年より現職。専門は国際法・国際経済法。著書に『貿易紛争とWTO』(法律文化社、2022年)ほか。2022年入学2023年入学2023年入学社会科学総合分野政治学分野法学分野興味関心のある事象について深く研究できる、自由度の高さが魅力比較経済史研究ゼミナールでは、経済・流通・文化・教育・性差・労働といった私たちの生活を取り巻く諸要素や、貧困・環境問題・ジェンダーなどの諸問題について、グローバルな歴史的視点から考察していきます。それぞれの学生が興味ある事象の成り立ちや結びつきについて、ゴールに至るまで自分で筋道を立てて研究を進めます。他のゼミ生との意見交流でブラッシュアップし新しい視点に刺激を受け、さまざまな角度から研究を深めることができます。このゼミナールの魅力は、何といっても自由度の高さです。競馬の歴史を調べるゼミ生もいれば、中学校の部活動の地域移行について研究するゼミ生もいます。全く違う研究をしている人がいるからこそ常に新しい刺激があり、研究がより充実するのではないでしょうか。卒業論文では「ブルキナファソのストリートチルドレンの教育問題」をテーマにする予定です。現在教育を受けられない要因を探り、現地というミクロな視点から現状を分析し、現地の政府や団体が実現可能な施策と今後の日本の国際協力のあり方を探れたらと考えています。プレゼン力や論理の組み立て方など、社会人として必要な力が身につくサークル活動で農業や漁業が盛んな地域に訪問する機会があり、地域の個性や特徴が反映される「まちづくり」や「地方創生」に興味をもったことから、行政・地方自治について研究する行政・地域自治研究ゼミナールを選びました。2年次に行った「まちプロ(まちづくりプロジェクト)」という活動では、各班がそれぞれ2カ所の自治体を選定し情報収集や現地調査を行い、一方の自治体の取り組みを参考にもう一方の自治体に政策提言をしていきました。3年次にはグループ研究を、4年次には個人研究をしていく予定です。国際経済に関する知識を体系的に深められるのが魅力国際経済法研究ゼミナールでは、貿易紛争やWTO(世界貿易機関)の仕組みなど、国際経済全体に関わるテーマを扱っています。このゼミナールの魅力は、国際経済に関する知識を体系的に深められるところです。毎週の授業ではゼミ生が一人ずつ日経新聞の記事を選び、分析発表を行います。また英語のディベートも行われており、昨年は希少資源をめぐる貿易摩擦や米中貿易戦争をテーマに議論しました。英語で資料を作成し討論することは難しく感じましたが、貿易戦争に対して貿易政策の複雑さや政治情勢に基づく各国の思惑をふまえながら討論することで、英語力が向上するだけでなく、論理的思考力や相手を説得するための話し方も身についたように思います。矢野 ひかる山田 創太池上 法加ゼミナール紹介EMINAR
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