社会科学部 (日本語)
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刑法研究ゼミナールでは、犯罪と刑罰に関する法である「刑法」11PICK UPを専門的に研究します。授業期間中には、実際の裁判例や刑事立法を全員で検討し、それを通じて、刑法の理論を学ぶとともに、法的・論理的に考える能力を身につけていきます。裁判例の種類はさまざまで、学修上重要な判例はもちろん、社会問題となっている特殊詐欺に関するもの、デジタル社会固有の犯罪に関するもの、憲法と刑法の関係に関するものなども検討対象です。 また、このゼミでは、東京地方裁判所での裁判傍聴や東京家庭裁判所の見学、各地の刑務所見学を通して、刑法の「現場」を見ることを大事にしています。刑法は、犯罪行為を行った人に刑罰を科すための法であり、人を罰する/人が罰されるとはどのようなことかの理解なしには、刑法を理解することはできないからです。 このゼミナールでは、刑法というレンズを通して社会のあり方を考えていきます。一緒に、より良き法を探求していきましょう。仲道 祐樹 教授早稲田大学法学部卒業。早稲田大学大学院法学研究科にて博士(法学)を取得。2010年社会科学部着任。2017年より現職。一般向けの著書として、『おさるのトーマス、刑法を知る』(太郎次郎社エディタス、2014年)などがある。各地の裁判所や刑務所を見学します1PRACTICAL刑法研究ゼミナール現場起点で考え『生きた社会科学』を身につける 大学で学ぶことは、教科書や文献から得られる知識だけではありません。「生きた社会科学」を身につけるためには、知識の習得だけではなく 社会科学部では、地域社会の抱える問題をテーマとする授業から、国際社会を巻き込むテーマを扱う授業まで、規模の大小に関係なく、個人による文献ベースの学習の限界を超えて、グループによる考察・調査や、実社会の現場に赴くこと、さまざまな問題に直面する人々やその活動を目の当たりにすること、客観的ではない事実を知ることなどから得られる学びも必要です。現場で当事者と一緒に問題解決に向けて考え、行動することで実践的な能力を養うことができます。グループ間での相互検討を通して学びを拡げます。現実社会への実践的なアプローチ臨床

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