社会科学部 (日本語)
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16 長谷川信次教授の「多国籍企業の研究」ゼミナールに所属し、国際経営を学びました。主にグループワークの形式をとっており、自分自身を引き上げてくれるようなパワフルな仲間にも恵まれ、互いに尊敬し合える関係が築けました。また、4年次にはゼミナールの先輩にチャンスをいただき、世界的なラグジュアリーブランドのマーケティング部での長期インターンを経験。憧れのブランドのコンセプトやきめ細かいマーケティング活動を肌で感じられたことに加え、ゼミでの学びをアウトプットすることができました。国際経営という分野は、実用性が高く応用の幅が広い分野で、経営学をはじめとした多くの関連分野へのさらなる好奇心がかき立てられ、卒業後のキャリアプランの礎となりました。 社会科学部では、高校の時には知らなかった学問分野との出会いも多くあります。特に、社会科学総合分野の授業では領域横断的な学びやフィールドワークの機会を持つことができ、ユニークな学習に取り組める環境だったと感じています。 自分の興味関心に合わせて分野や深度を柔軟に変化させながら学んでみたいと思い、社会科学部を選びました。1年次に受講した「言語表現論」を契機として日本語に興味を持ち、笹原宏之教授の「メディアと言語の研究」ゼミナールに所属。ことばから受ける印象や価値観を共有したり、表記や言い回しなどの観点からより良い表現を模索しました。次第に日常にあふれる日本語にも目が向くようになり、分析や内省を試みる大学生活を送っていたように思います。これらを通して、言葉の意味に最終的な決定を下すのは受け手ではありますが、発信者である日本語話者として責任を持ち、表現の細部にまで思いを宿す意義を学びました。 社会科学部は間口が広いため、私のように将来へのビジョンが漠然としている人にもおすすめです。4年間でビュッフェのようにさまざまな分野を学ぶことができ、学びを積み重ねる中で興味がわいた分野に関しては、より専門性を深め追究できるという点が魅力だと思います。 鈴木俊晴教授の「雇用社会の法」ゼミナールに所属し、雇用に関わる現代の法的問題を研究していました。ゼミナールでは、毎回のプレゼンテーションやディスカッション、中高生向けの学習動画の作成等を通じて、問題点を簡潔にまとめ、視覚にも効果的に伝える能力が鍛えられ、現在の仕事にも役立っています。働き方が多種多様な現代において、自分が自分らしく生きていくための実学・武器を学ぶことができました。 社会科学部は、カリキュラムの自由度の高さと選択肢の幅広さ、意志があれば何にでもなれる環境が魅力です。学びを重ねるうちに、現代社会の諸問題はあらゆる事象が複雑に絡み合って発生していることが分かります。物事をさまざまな視点からとらえ、多領域の知識を結集して新しい価値を創造することが重要だと感じるようになりました。社会学・経済学・法学・自然科学など多分野に触れることで、自分の学びたいことと卒業後のビジョンを形成することができ、現在は多角的な事業を展開する化学メーカーに勤務しています。木内 香那(2024年3月卒業)東 陸央(2023年3月卒業)コンサルティング合同会社デロイトトーマツTOPPAN株式会社鶴岡 美来(2024年3月卒業)活躍する卒業生富士フイルム株式会社GRADUATES

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