社会科学部 (日本語)
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Guide Book 2024042023年度 社会科学部 科目一覧は「学部入学案内」をご確認ください ▶▶▶法学分野 法学は、法律や判例等を通じて制度化されている社会規範である法について学ぶ学問分野です。「法学入門」では、法学分野の入り口として特に重要となる3つの法、すなわち憲法、民法、刑法を素材に法的思考の世界へといざないます。また、民事法の中でも基本的な法律である民法と会社法にかかわる科目、政府のあり方と国民の人権保障について定める憲法にかかわる科目、犯罪とその処罰についてさだめる刑法にかかわる科目を受講すれば、法学を専門的に学ぶための基盤を築くことができます。環境法、医事法、国際経済法のように、法学以外の分野との関連性が強い科目では、学際的な研究に触れることもできるでしょう。商学分野 企業の経営資源に「人」「物・サービス」「資金」「情報」があります。商学分野の科目を履修することで、これら経営資源を有効に活用し、高い生産性と企業価値の向上を達成するためのマネジメントについて理論的・実証的に学んでいくことができます。商学分野では「経営学入門」、「マーケティング入門」、「会計学入門」を設置しています。経営について、より専門的には「経営学」で学ぶことができます。また、現代企業に必須とされる科学的方法論のスキルは「経営科学」によって得られます。商学は金融・証券・保険・貿易など、様々な場面における取引がその対象領域とされていますが、社会科学部では経営に係わる広範な学問領域を学ぶことができます。人文科学分野 自然科学分野 学問は大きく社会科学・人文科学・自然科学に分けられます。社会科学の多くが、近代とともに発展したのとは対照的に、人文科学や自然科学の歴史は古く、中には文明の始まりにまでさかのぼる分野もあります。また、社会科学が主に人間を集団として考察するのに対して、哲学、文学、心理学のように個人の内面へと向かう視点もあります。人文科学・自然科学は、社会科学の礎となった学問領域であり、社会科学とは少し違った視点から社会や人間を研究します。哲学、文学、歴史学のほかに、漢字文化圏の研究、文化論、コミュニケーション論に関する研究、科学の歴史、生物の世界と環境のかかわりを分析する「生態学」、都市計画やまちづくりなど、皆さんの知的好奇心をかき立てる講義が多数用意されています。これらは、大学生としての幅広い教養を涵養し、新しいアイデアやユニークな着眼点を生む知識の源になります。経済学分野 経済の営みの背後にある人々の深い結びつきを探求するのがミクロ経済学とゲーム理論です。具体的な統計データを使って経済全体の動きを分析するのがマクロ経済学です。これらをもとに経済の仕組みの中で何が基本で何を変えてはいけないのかを明らかにするのが経済学です。複数の理想が同時に達成できないことを示す不可能性定理も、たくさん存在しています。どうしても何かを変えたいなら事前のテストも必要です。そのために最近では実験経済学が発展しています。理想を語るのではなく何ができて何ができないかを冷静に見極める視点を養うことが大切です。そうした大人の教養を身につけることを目指して経済学を勉強していきます。情報科学分野 情報科学分野の科目は、主として1、2 年生を対象とした科目と高学年を対象とした科目があります。前者は社会科学諸分野に共通するコンピュータアプリケーションソフトウェアの扱い方やインターネットの活用法を学びながら、社会科学に関わるデータの収集、処理、加工、蓄積、表現の基本的方法を、実習を通して学んでいく科目です。後者は、社会科学それぞれの分野固有の問題を情報科学的立場からシステムとして複合的に解析すること、問題解決を目指した情報システムのデザイン、テキスト・画像・音声を総合的に融合し、表現するマルチメディアデータの処理を学んでいく科目があります。

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