GRADUATESGuide Book 202416 笹原宏之教授の「メディアと言語の研究」ゼミナールに所属し、新たに出現したことばや使われず消えていったことばについて考察を行っていました。語感や表記感に注目して、日本語の持つ“深さ”について考える機会が多くありました。とりわけ私の学生生活はコロナ禍と重なり、オンライン上でやりとりすることが多かったため、表記による印象の違いについて学習していたことはプラスに働きました。大学では学業の他、サークルや長期インターンなどやりたいことに全力投球をしました。アルバイトではテレビ局で生放送の報道番組に携わり、学生では経験できないような番組制作の裏側を目の当たりにしました。長期インターンでは参議院議員の事務所に赴き、政治の裏側を知ることができました。私は「政治」と「ことば」について興味を抱き、社会科学部だからこそ二つを融合させながら学習できたと考えています。いくつかの専門分野をハイブリッドさせて学習することができる、それが他の学部にない社会科学部の魅力であると考えます。 元々興味があったジェンダー問題やマイノリティ問題も、現状を分析すると、複数の事象の因果関係が見えてきます。それを紐解きながら、多角的に分析したいと思い社会科学部を選びました。ここでは学際的な学びを得ることができるため、関心分野や研究テーマを起点に、社会学を超えて、言語学、統計学など他の視点も取り入れて研究することができます。 花光里香教授の「異文化コミュニケーション研究」ゼミナールでは、異文化という切り口から社会に散在するコミュニケー 行政に関することを広く学びたいという理由から、稲生信男教授の「行政・地域自治研究」ゼミナールに所属しました。ゼミ生には熱心な学生が多く、頻繁な意見交換や、考えさせられる質問が教室内をよく飛び交っており、学びの充実を経験できる場所でした。 入学時に具体的な学習目的を持っていなかったため、多くの分野について学びの機会を得られる社会科学部に進学を希望しました。1、2年次には、より多くの事柄に触れることを意識して学習しました。ション問題を研究しました。異文化というと海外をイメージされるかもしれませんが、性別、年齢、育ってきた環境など様々な観点から文化を捉えます。私は個別のコミュニケーションで生じる問題と、社会全体として生じる問題に分解して研究しました。その中で「社会的弱者の生きづらさ」を少しでも解決したいという思いが強くなり、社会の認識変革と無理なく人を巻き込む仕組みが必要だと感じるようになりました。この思いを軸に卒業後は広告会社で働いています。初年度から、社会学・経済学・歴史学・自然科学など多分野に触れていたおかげで、学ぶべきものについて明確なビジョンを持つことが出来ました。3、4年時の履修では行政に関連するものと並行して、興味関心のある分野について学んだりと、大学生活における学びは概ね理想的な状態で終えることが出来ました。自分自身で選択し、学びのカリキュラムを組み立てていく過程の中で、将来を決める大切な学びの場面に出会うことのできる、素晴らしい場所が社会科学部であると考えています。活躍する卒業生テレビ朝日政治部(アップセットNEO所属)村川 仁基 (2023年3月卒業)株式会社 電通川嶋 麻友 (2023年3月卒業)東京都庁森田 郁麻 (2023年3月卒業)
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