劉 傑 教授東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)学位を取得。専門は近代日本政治外交史、東アジア国際関係史。1996年に社会科学部に着任し、「歴史学(日中関係史)」「中国研究」などの科目を担当している。近著に『超大国・中国のゆくえ』がある。09Waseda University School of Social Sciences経済学分野鷲津明由ゼミナール産業連関分析、環境影響評価人文科学分野劉傑ゼミナール商学分野野口智雄ゼミナールマーケティング論中林 健人(2020年入学)大野 晃照(2020年入学)近代日本政治外交史・日中関係史 環境問題と企業がどのように関わっていくかを勉強したいと考え、鷲津ゼミを選びました。今は、経済と環境の実証分析をテーマに研究しています。経済と環境に関わる多種多様な領域から主題を決め、リサーチを行い、教授と他学生からフィードバックを貰いながら理解を深めています。 幅広いトピックの中から主題を選択するため、誰かとトピックが重なることがありません。そのため、自ら能動的にリサーチする必要性があり、主体的に情報を得るできるため、知識がなくても安心して受講することができます。調査、分析、戦略実行の全てを経験できるため、総合的なマーケティング力を身につけることもできます。一部上場企業と提携しており、フィードバックをもらえることも良い社会経験となります。 また、卒論がない代わりに、提携企業から課題を与えられ、その課題に関してグループごとに研究、発表をしています。本ゼミナールでは、現代企業で活発に取り組まれるマーケティング戦略をより実践的に学ぶために、企業の協力を得て実務に即した深みのある研究を行っています。まず、企業サイドから年間の研究テーマをいただき、それにそって5つのグループに分かれて調査、分析を行います。この研究プロセスでは、既存の文献や資料の渉猟・検討はもとより、マーケティング・リサーチやフィールドワークなどを実行しています。このような活動は最終的に研究報告書としてとりまとめ、企業参加の成果発表会の場でプレゼンテーションを行っています。カーボンニュートラルな社会へのサスティナビリティトランジションは、現在の大きな研究課題です。そのような社会の変革には、政府政策や社会制度、企業のビジネスモデル、人々のライフスタイルなど幅広い側面での協調的な変化が必要です。さらにカーボンニュートラルの目標達成のために、再生可能エネルギーの高度利用や、情報通信技術(ICT)を活用したスマート社会技術導入など、科学技術の革新も必要です。私は主に産業連関分析という手法を用いて、スマートでカーボンニュートラルな社会への変革について考察しています。ゼミナールでも若い学生さんとそれについて活発に議論しています。中国の「いま」を知るためのゼミナールです。既存の学問的ディシプリンの境界を越えて中国地域固有の特徴を究明するとともに、他の地域との相関関係のなかで如何に変貌を遂げているのかについて、考察を行っています。中国は近代化をめざす過程において、開放政策を打ち出し、世界と密接な協調関係を構築してきましたが、いまはこの関係の「変局」を推し進めています。中国が針路を変更した要因について、中国の内と外から検証し、日中関係の新しい形も探っています。コロナが終息に向かうなか、早稲田を飛び出し、アジア地域の大学との学生交流も再開します。力が身に付きます。また、教授からのフィードバックでは「なぜその結論に至ったか」「なぜその仮説を立てることができるのか」等、常に論理性を求められるため、根拠に基づいて分析し、思考をまとめる力も身につきます。 卒論テーマには、ファッションとエネルギー問題を選びました。世界2位の環境汚染産業であるアパレル産業をトピックに、エネルギー問題との今後の関わり方を考え、これからのファッションの形を定義することを目的にする予定です。す。コロナの影響で、中国、台湾、香港などの大学生との交流事業は中断していましたが、2023年度から新たな交流プログラムを立ち上げる予定です。 劉ゼミは早稲田有数・社学唯一の中国に関するゼミです。中国や日中関係に興味をもっている学生は、多くの学びを得られると思います。私は今後、香港の選挙制度について研究していきたいと考えています。石原 健斗(2021年入学)自力で考え抜く過程で、論理性と思考力が身についた企業と連携した学びで、実践力が高められる 製品販売ドキュメント系のテレビ番組をよく見ていたこともあり、マーケティング分野に興味を持っていました。野口ゼミに入りたいと思ったきっかけは、1年生の時に野口教授の「マーケティング入門」を受講したことです。とてもわかりやすく解説されていて、もっと知りたいと思うようになりました。 野口ゼミでは、2年次にマーケティングの基礎を学習し、3、4年次では自分たちで考えたマーケティング戦略を実際に運用していきます。基礎から学ぶことが社学唯一の中国研究に関するゼミで、日中関係の課題を紐解く 元より、中国という地域に興味を持っており、「政冷経熱」といわれる日中関係について勉強したいと考えていました。劉先生の講義を受講し、日中の歴史的すれ違いや中国側の歴史認識を知り、日中間の課題解決に取り組みたい、と思い劉ゼミを選びました。 現代中国をより深く理解するため、政治・外交、経済活動などに影響を与える歴史、文化、社会などの要因を掘り下げて学んでいます。今は中華圏留学生を通して、中国を観察・研究するプロジェクトを展開していま鷲津 明由 教授慶應義塾大学経済学部卒業,同大学院経済学研究科単位取得。博士(商学,慶応義塾大学)。スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)次世代科学技術経済分析研究所所長。先端社会科学研究所所長。http://www.f.waseda.jp/washizu/野口 智雄 教授一橋大学大学院修了。横浜市立大学助教授を経て、早稲田大学奉職。2006年から08年まで、客員研究員としてスタンフォード大学経済学部。単著に『I型流通革命』(講談社)、『FREE経済が日本を変える』(KADOKAWA)等多数。ゼミ紹介SEMINAR
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