教員からのメッセージ教授 高嶋 航 TAKASHIMA, Ko 私たちは日々、大量の情報を消費しながら暮らしています。昨今のAIの発達によって、真と偽、さらにはネット空間と現実世界の境界はますます曖昧になっています。そんな現代社会では、情報の洪水に流されることなく、これを批判的に受け止め、自らの力で考え、発信する能力が問われています。 いまやAIがなんでも即座に教えてくれる時代です。しかし大事なのは知識そのものではなく、考えるプロセスです。根拠に基づき、論理的に構成することで、初めて他者との共有が可能になります。 スポーツ文化コースで学ぶ人文科学や社会科学の方法論は、いわば「考える」ためのツールです。それは、スポーツ(あるいは社会)の本質に迫り、その問題点を見極め、よりよい方向へと導く手がかりとなります。「考える」能力を鍛練しても、すぐには役に立たないかもしれませんが、それは不確実な現代世界でよりよい生き方をしていくための根底になるはずです。教員からのメッセージ教授 松本 泰介 MATSUMOTO, Taisuke スポーツビジネスコースは、マネジメント、マーケティング、消費者行動、財務・会計、人材、政策、法などについて基礎的な知識とスポーツビジネスに関する専門的な講義、演習、実習を通じて、スポーツビジネスの舞台で活躍できる知識と技能をもった人材の育成を目指しています。 本コース卒業後は、球団・クラブ、リーグ、スポーツイベント、スポーツメーカー、スポーツメディア、スポーツ施設、総合型地域スポーツクラブなど、スポーツに関わる製品やサービスを生産・提供する企業・団体のほか、エンターテインメント、レジャー、健康、ツーリズム(観光)などを含むスポーツ関連企業への就職が見込まれます。また、高度職業人あるいは研究者をめざして大学院に進学する学生もいます。コンセプチュアル・スキル、テクニカル・スキル、ヒューマンスキル、バランス感覚を身につけたスポーツビジネスコースの学生がスポーツビジネスの担い手として大きく成長してくれることを期待しています。教員からのメッセージ准教授 細川 由梨 HOSOKAWA, Yuri トレーナーコースでは、アスレティックトレーナーやストレングス&コンディショニングスペシャリストを目指す学生だけでなく、現役の選手や、競技パフォーマンスの向上やけがの予防に実践的な関心を持つ学生が多く在籍しています。また、このコースを担当する教員は、研究者としての専門知識だけでなく、現場での実践経験を活かした授業を行っています。そのため、実際のスポーツ現場で役立つ知識や技能を学ぶことができる点も特色の一つです。授業では、スポーツ医学、解剖学、生理学、バイオメカニクスといった基礎的な内容から、コンディショニングやリコンディショニングといった応用的な科目まで幅広く学びます。これにより、科学的根拠に基づいた問題解決能力を身につけることを目指します。これらの学びは、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)や、NSCA公認ストレングス&コンディショニング資格(NSCA-CPT, NSCA-CSCS)の受験資格を得るためにも必要な内容となっています。 Message From ProfessorMessage From ProfessorMessage From ProfessorSCHOOL OF SPORT SCIENCES, WASEDA UNIVERSITY 04ATHLETIC TRAINING AND CONDITIONING COURSESPORT CULTURE COURSESPORT BUSINESS COURSEスポーツ文化コーススポーツビジネスコーストレーナーコース先輩からのメッセージはこちら ▶スポーツ科学部何でもQ&Aはこちら ▶現代社会におけるスポーツのあり方について学ぶそもそもスポーツってなに?なぜ人はスポーツを好きになったり嫌いになったりするの?スポーツ文化コースでは、スポーツをめぐるさまざまな根源的な問いに取り組みます。スポーツは社会のなかで文化的営為として存在します。スポーツを考えることは、文化について、社会について、そして人間について考えることに繋がります。スポーツのあり方は日々変化しています。本コースでは、スポーツの本質をとらえ、その過去と現在を理解し、未来への提言をできる人材の養成につとめます。多彩なスポーツビジネスの場で活躍する能力を身につけるスポーツに関する幅広い知識とともに、スポーツマネジメントやスポーツマーケティングにかかわる講義、演習、実習によってスポーツビジネスの場で活躍できる専門的知識と技能を修得します。その基礎の上に、プロスポーツ・スポーツクラブ・メディア・イベント・用品・施設などスポーツ産業に含まれる事象について、分析、立案できる人材の育成に努めています。アスリートやあらゆる年齢層の健康体力づくりのサポートについて学ぶトレーナーコースではスポーツ医科学に関する基礎知識を身につけるだけでなく、スポーツ中のケガの予防や、ケガからの競技復帰を支援する方法(リコンディショニング)、そして日々の体調管理(コンディショニング)についての実践的な技術を学ぶことができます。これにより、競技レベルや年齢、性別を問わず、個人の特性に合った体調管理や健康づくりをサポートできる力を養います。また、アスレティックトレーナーやストレングス&コンディショニングスペシャリストとして活躍するために必要な能力、さらにはスポーツ医科学の知識や技術を広く社会に伝える力も身につけることを目指しています。
元のページ ../index.html#5