P34先進理工学部 電気・情報生命工学科 林 泰弘 教授世界的に「カーボンニュートラルの実現」が目標として掲げられる中、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの利用が拡大されてきています。しかしながら再生可能エネルギーは、天候状況による発電出力の変動が大きいことから、電力品質の悪化や消費者自身による使用量の調整(デマンドレスポンス)など、解決すべき課題が山積しています。林研究室では、これらの課題を解決し、未来社会の「安心・快適・持続可能」な暮らしを実現するために、①消費のスマート化、②再エネのマネジメント、③電力ネットワークの高機能化、④次世代スマートシティのデザインに関するエネルギーマネジメントシステムの研究に取り組んでいます。環境・エネルギー研究科草鹿 仁 教授草鹿研究室では、カーボンニュートラルモビリティ社会の実現に向け、自動車のパワートレインを中心にエネルギー変換デバイスの高効率化、ゼロエミッション化に関する研究を行っています。具体的には、脱炭素燃料のエンジン利用、エンジンの高効率化、触媒によるエンジンのゼロエミッション化、リチウムイオンバッテリーの高性能化、航続距離拡大のための電動デバイスの熱制御技術を扱っています。学生には、高度な実験やシミュレーション技術を学べる環境を整え、国内外の学会で研究成果を発表する機会を積極的に提供しています。また、ドイツをはじめ国際共同研究も展開しています。これらの活動を通じて、日本の機械産業が直面する課題解決と未来技術の創出に貢献しています。電気を賢くあやつり「安心・快適・持続可能」な暮らしを実現するカーボンニュートラルを推進する研究者たちカーボンニュートラルを実現する最先端研究を、より高度なネクストステージへと展開。SDGsが目的とする“持続可能な世界”を守り、未来に引き継ぐため、未来をイノベートする、カーボンニュートラル社会のための多様な研究活動を推進しています。カーボンニュートラル・ゼロエミッションに向けたモビリティの未来を切り拓く
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