基幹・創造・先進理工学研究科 (日本語)
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未来の学生への目的の無い勉強は楽しくないですが、やりたいことに必要な勉強ほど楽しいことはありません。やりたいこと、「夢」を見つけましょう!メッセージ博士後期課程に進んだきっかけは何ですか?今取り組んでいる研究内容と、その面白さを教えてください。学生生活の学びの中で、一番印象に残っている経験を教えてください。正直、最も衝撃的だったのは私が現在行っている中国・北京大学での研究です。特に印象に残った点は2点です。1点目は英語ができるのは当たり前な上、インプットの量が日本人とは比にならないことです。2点目は学問が軽視されていないことです。刺激的な環境に身を置くことで、「当たり前」の意識を変えることはとても大事だと思いました。井の中の蛙大海を知らずです。未来の学生へのメッセージ創造理工学研究科建設工学専攻博士後期課程2年青木 康貴さん(東京都・桐朋高校/ 創造理工学部 社会環境工学科卒業)博士後期課程に進んだきっかけは何ですか?今取り組んでいる研究内容と、その面白さを教えてください。学生生活の学びの中で、一番印象に残っている経験を教えてください。高校2年生の秋授業で、おしゃべり好きな数学教師が不意に「橋は、人の歩行による微小な揺れによって崩壊することがある」と雑談を始めたことがありました。その話から、技術者たちが惨事を未然に防いでいる現実を知り、「構造物の形はどう決まるのか」を大学で学ぼうと決意しました。直近の成績や試験勉強とは無縁だったものが、進路選択の重要な指針となっています。博士後期課程に進んだきっかけは、私が高校生の頃に登場した、AI(深層学習)が猫を認識できるようになったとして世界に衝撃を与えた「Googleの猫」です。私は高校生ながら、博士後期課程に進学して絶対に僕が世界を変えてやると決意しました。また、あまり真面目な場所では言ってはいないですが、SF系ライトノベルの「ソードアートオンライン(SAO)」のユイというAIのキャラクターのような人と共に生きるAIを実現したいという思いも強くありました笑現在取り組んでいる研究内容は「幼児の成長過程から“常識”を獲得したAIの開発」です。この研究の面白い点は、「AIに常識を獲得させるには?」という問いにアプローチする点です。人間は成長過程の早期(8ヶ月〜32ヶ月)で常識を獲得しており、幼児の成長過程を模倣させることで、AIに常識を獲得させようとしています。先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程4年綱島 秀樹さん(東京都・工学院大学附属高校/工学院大学工学部 情報通信工学科卒業)中学1年生の3月に東北地方太平洋沖地震があり、その後も地震や豪雨など、多くの自然災害により、当たり前に思っていた日常が破壊される様を見てきました。土木工学の技術・研究は、普段の生活を支えるだけでなく、自然災害という不条理に対抗できる手段の1つでもあると気付き、そして、幸運にも頑張れる時には挑戦したいとの思いから、進学を決断しました。 海溝型巨大地震や豪雨災害などが社会に及ぼす影響を低減するため、コンピュータプログラミング技術を駆使した被災予測と、強くしなやかな構造物の新規開発に挑戦しています。自然災害は、その発生時期や規模の予測が困難であり、その備えを平時から行うことが重要です。災害リスクの低減と防災技術の革新に貢献できることが、この研究の魅力です。 自分の直観を信じ、勇気をもって行動すること。同じ時代に生きる者として、皆さんのおかげでさらに面白くなった世界を共に過ごせたら嬉しいです。J-23

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