大隈重信(大隈邸) 大正期東京専門学校創設政治経済学科設置早稲田大学と改称大学部と専門部を新設大隈講堂建築中 1927年新制早稲田大学11学部設置大隈講堂 高田早苗総長祝辞 1930年本部(正門方向より望む) 1933年早稲田大学 歴史館収蔵政治学研究科および経済学研究科博士課程設置私たちの社会はさまざまな問題を抱えていますが、どうすればそれを解決へと導いていくことができるでしょうか?そのためには、社会の現実を実証的に分析するアプローチ、歴史的なコンテクストにおいて問題をとらえ直すアプローチ、そして、それをどのような方向にむけて解決していくべきかを探る規範的なアプローチが必要になります。政治経済学部の教育理念“Philosophy, Politics, and Economics”(PPE)は、こうしたアプローチを導く指針です。みなさんは、この学部で学ぶことを通じて、さまざまな文章や資料を明晰に読み解く力、データを正確に分析する力、社会に発信できる説得力のある文章を書く力、他者とのコミュニケーションを自在に拡げていく力を身につけることができます。こうして培われた力は時が経っても陳腐化することなく、みなさんを生涯にわたって支える資産となります。政治と経済は別個のものではなく、軍事侵攻が食糧、エネルギー、株式市場などに及ぼしている影響を見てもわかるように、互いに不可分の関係にあります。政治と経済がどう深く結びついているかを理解する力が得られることも、この学部で学ぶ大きなメリットです。問題を局所的(ローカル)にではなく全域的(グローバル)に理解する力が今後ますます重要になります。政治経済学部には、学問との刺激的な出会い、ともに真剣に学ぶ者たちとの豊かな出会いが確実にあります。社会をリードする探究の場にみなさんをお迎えできるのを楽しみにしています。政治経済学部長 齋藤 純一政治学研究科および経済学研究科修士課程開設1882年(明治15年)1902年(明治35年)1949年(昭和24年)1951年(昭和26年)1953年(昭和28年)Message fromHistory of Tradition伝統の歴史社会をリードする力を培います
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