法学部 (日本語)
19/24

竹内 大介 (Joseph)さん(2012年度卒業)Joseph法律事務所永原 杏史由さん(2016年度卒業)国立大学法人島根大学鈴木 真結さん(2018年度卒業)外務省(専門職)早稲田大学法学部で培ったリーガルマインドを糧に、グローバルに活躍する卒業生たち。法学部で学んだことや仕事内容について聞きました。大浦 真里杏さん(2013年度卒業)三井物産株式会社西山 秀平さん(2016年度卒業)赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)駐日代表部入倉 美貴さん(2020年度卒業)デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社幼少期を海外で過ごした経験から、外国人のためのリーガルサービスに注力したいと考えていた私は、早稲田大学法学部に進学しました。在学中は、法学部生のみならず、留学生とも交流をし、多様なバックグラウンドへの理解を深めました。実は、弁護士には法的知識・能力だけでなく、人の機微を感じ取る力や的確なコミュニケーション能力が求められる場面は少なくありません。法学部は、法的知識・能力を身に付ける環境と多様な経験を得られる環境が両立した非常に魅力的な環境にあると思います。固定観念にとらわれることなく法学部という環境を存分に生かし、一度しかない人生、皆さんにとっての自己実現を叶えて欲しいと思います。 自分自身の経験から、将来は教育行政に携わりたいと考え、文部科学省に入省しました。文部科学省では、児童生徒が不自由なく学校に通うための経済的支援に関する業務を担当し、自分の仕事が全国の困っている子供の助けになっていると思うと非常にやりがいを感じました。結婚を機に夫の地元の島根県に引越し、現在は島根大学職員として、教職員の労働環境の管理・整備に関する仕事をしています。在学中は国際法の学習に最も力を入れ、特に模擬裁判の経験を通じて「事案解決のために多角的な視点から物事の本質を捉えることの重要性」を学びました。学生や教職員など多くの人が行き交う大学においては、常にこの点を大切にしており、問題の解決策を考える際には、自分の価値観に偏重せずより多面的な議論をするよう心がけています。法の支配に基づく国際秩序の強化に貢献したく、外務省を志望しました。入省後は、フィリピン大学大学院への留学・在フィリピン日本国大使館での勤務を経て、現在は総務課にて、所管法令の解釈や法案の国会提出業務等に関わっています。膨大な量の書類を読み、内容を整理して自分の意見を纏め、上司・同僚やカウンターパートである相手国の政府関係者等に論理的に説明することが求められるため、法学部の授業やゼミで習得しようと努力してきた「論理的に考える力」や「物事を整理し他人にわかりやすく伝える力」が仕事にも活きていると感じています。また、バイタリティ溢れる教授や同期に囲まれた大学生活を送れたことも貴重な経験となりました。 保険法の講義を機に保険領域を主戦場に社会貢献したく、保険会社に新卒入社しました。シンガポール駐在で触れた保険サービスを契機に、出資を通じ知見を獲得、新規事業を開発しました。現在は商社の立場から、保険仲介事業を起点とした唯一無二の価値創造に向け、出資や事業支援を担っています。 法学部で身に着けたのは、条文理解力と論理的思考力です。保険業法等の規定や契約書を読み込むにあたり、学部のケース演習での条文解釈・当てはめの経験が活きています。また、社内外での交渉に際しては論理的に考える習慣が適切な判断や合意形成に繋がっています。 「早稲田大学」の法学部としては、ひた向きさを体得しました。胆力を武器に、様々な障壁を乗り越えています。 オランダ大学院、NGO、国連機関を経て、ICRCで国際人道法の実務に携わっています。 国際法導入の授業で、戦争犯罪者を裁く国際刑事法を知り、関心を持ち、国際法実務家を志しました。そこから、全学の留学プログラムへ参加し、米国提携校や他学部生との活動を通じ、異文化の様々な専門知識の中、分野横断型の問題に対処する際に法律をどのように適応させるのかを身に着けました。法学部で得たこうした経験は、人道支援の現場で同僚や紛争の犠牲者の立場に立ち、法律を適用していく上での素地となっています。そして、入学される皆さんにとって、夢を叶えたいという思いを親身になってサポートしてくれる教授陣は、とても心強い存在だと思います。 国際問題への関心から大学では国際法を専攻し、ニューヨークへの留学を経験する中で、ファイナンスを専門として国際開発に携わりたいという思いから進路を選びました。現在は、M&Aアドバイザーとして国内外の投資案件における価値評価や交渉を担当しています。法学部では国際法などの専門科目を学べるだけでなく、授業やゼミを通して論理的思考力やパブリックスピーキングを磨くことができます。また、早稲田のプログラムを利用して海外の大学で学ぶチャンスもあります。多様性あふれる環境で、相手の立場を理解しながら議論を進めた大学時代の経験は、多方面の利害を調整しながら投資を導くM&Aの実務にも大いに役立っていると感じています。 ��自分を広げる、法学部というフィールド~English Speaking Lawyerの視点から~ 国家公務員から大学職員へ 早稲田での学びを常に意識して 早稲田で学んだ法律を使って日本外交に貢献したい 早稲田での学びとスピリットを、事業開発・投資に活かす 戦争当事者に制限を課し、犠牲者に保護を与え平和を希求する国際法の役割ファイナンスを通して、世界の開発課題に挑戦したい多様な進路で活躍する卒業生たち

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る