法学部 (日本語)
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●民事手続法●民事訴訟法 ●倒産法●刑法●刑法総論 ●刑法各論 ●経済刑法●フランス語圏文学、アフリカ系文化論●フランス語 ●持続可能な世界のための人文学社会の一員として必要な知識と思考力を身につけ、視野を広げる学び 法律は、人と人とのかかわりの中で必要とされるルールです。社会の一員として生きていくうえで、絶対に無駄にならない知識と思考力を養えるのが法学部です。「人」や「社会」に興味があり、何かトラブルが起きたときに、どういう解決がみんなにとって一番幸せだろうかと考えるようなタイプの人にはとても向いている学部だと思います。今まで特にそのような意識は持ってこなかった人でも、今の社会に対して興味を持つことは大事です。授業では、皆が納得できる結論に向けて、いかに説得的な理由で説明できるか、という点を意識しながら勉強してほしいと思っています。このようなトレーニングで養われる論理的な思考とバランス感覚は、社会生活の中で広く役に立つはずです。良いところだけでなく悪いところからも目をそむけず、まずはいろいろなものを見て、積極的に自分の世界を広げていってほしいと思います。絶対的なことが少ない現代だからこそ、人を説得できる思考法を養う 法学部で学ぶことには絶対解がありません。例えば、私の専門の倒産法では、銀行などの債権者の利益を重視すべきか、それとも事業の再生を重視すべきかが問題になりますが、これは条文や判例を読むだけではわかりません。多くの人を説得できる答えを導くためには、早稲田大学法学部の、多様なバックグラウンドを持った人たちと触れあい、議論できる環境が不可欠です。「法学」は古典的な学問とみられがちですが、実際に私が教えているのは、単なる法律知識ではなく、社会での普遍的な思考方法です。絶対的なことが少なくなり、各人が様々な考え方・生き方をする時代で、人と人がぶつかる、つまり、ルールが必要になるとき、相手をそして社会を説得できる力が要求されるでしょう。新時代を切り開くみなさんと勉強できることをとても楽しみにしています。ぜひ、「都の西北」へ!伝統と挑戦の中で、自身の可能性を発見することのできる贅沢な環境が整っている 早稲田大学法学部の魅力は「伝統」に重きをおく点にあります。「伝統」とは、法学部が早稲田大学の中で歩んできた道であり、その道を保全しながら、新しいことに挑戦していくことにあります。法学を学ぶ土台として、法的思考をベースに物事を考え、公共性の精神を身につけることが何より重要です。そのためには法学以外の学びに積極的に挑戦する必要があります。法学部で選択できる科目は、みなさんが何を学びたいか以上に、何になりたいかの可能性です。残念ながら世界は、受験勉強のような学びでは捉えきれないほど複雑で不合理です。その不合理を知り、自分なりに考えることができる貴重な場が法学部です。あなた自身の可能性に気づき、絶えず挑戦する気持ちと好奇心を持ち続けることを期待しています。大学での学びを面白がって、たくさん勉強してください。専門分野主な担当科目専門分野主な担当科目専門分野主な担当科目08[ 教員からのメッセージ ]田山 聡美 教授棚橋 洋平 准教授中村 隆之 教授

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