学生当時、金融の力で自分のふるさとを笑顔溢れる、多くの人が住みたくなるような場所にしたいと考えていたので、新卒時は地元の地方銀行一択でした。業務の傍ら、中小企業診断士という資格を取得。その過程で「産学官連携」に興味を抱き、母校でその一翼を担いたいと思うに至りました。現在は早稲田大学総務部に籍を置き「世界でかがやくWASEDA」の実現に向け日々励んでおります。 授業や、「人種の坩堝」と言われる本学で出会った多様な友人とのコミュニケーションで磨いた論理的・多面的思考力は、これまで多くの場面で私をより良い選択に導いてくれました。早大法学部での学び・出会いは皆さんの人生を彩りあるものにしてくれることでしょう。 高校生の時から国際問題に関心があり、国際法が学べる法学部に興味を持ちました。公的機関で働きたいと考えており、就活時は公的な立場から社会の発展に寄与できること、国際的な環境で働けることの2つの軸で動いていました。今の仕事は、日本政府機関でありながら、民・ビジネスにも比較的近い位置で関わることができ、かつ国際的な業務に特化しています。先進国から途上国まで、幅広い国の案件に携われることも魅力です。文化や考え方が異なる人と仕事をするのは難しさもありますが、信頼関係を築けたと感じる時や、合意に至れた時は喜びを覚えます。また、国際情勢のうねりが仕事と直接繋がっている点に非常にやりがいと面白さを感じます。 高校生の頃、シリアやリビア内戦といった国際時事をきっかけに、戦争犯罪や国際法に関心を持ち、法学部を選びました。幼少期をタイで過ごし、大学3年次に再度タイに留学したことで、開発途上国の存在が身近にあり、また、留学時にバンコクで見かけたストリートチルドレンをきっかけに、開発途上国の人身取引や貧困に関心を持ち、自分の生き方を選べない子供たちの可能性を広げる仕事がしたいと考え、JICAを志望しました。現在は、インドネシアの災害復興、遠隔医療協力、人材開発などのプロジェクトを担当しています。協力相手国の課題を分析し、政策との整合性を確認、論理的にプロジェクトを組み立てる今の仕事では、法学部の勉強で培ったロジカルシンキングやリーガルマインドが非常に役立っています。早稲田大学法学部で培ったリーガルマインドを糧に、 グローバルに活躍する卒業生たち。法学部で学んだことや現在の仕事内容について聞きました。 外務省入省後、アメリカ留学・在南アフリカ大使館勤務を経て、現在は、国際報道官室にて、日本の外交政策等に関する外国プレスへの情報発信に携わっています。在学中に国際法の講義と、他学部の国際関係の授業を取ったことがきっかけで、自分自身の関心がより国際色のある方向に傾いていきました。民事訴訟法のゼミに属しながらも、国際法の授業はもちろん、現役外交官の授業も受講でき、関心分野に沿った形で柔軟に授業選択ができたことは、外務省を選ぶ上でも大きな影響になりました。実務では、スムーズに仕事を進めるために考えを論理的に整理して相手に伝えることが必要ですが、私が法学部で身につけた論理的思考は、どんな仕事においても基礎的なスキルとして役立っていると感じています。 家族が医療従事者であったため、中高生の頃から医療機関における紛争の早期・円満解決に関心を持っていました。医療従事者が医療に集中できるよう、別職種がトラブルの対応をすることが重要なのではないかと考え、弁護士を志しました。医事法教育カリキュラムが充実していたため、早稲田大学法学部に進学を決めました。実務に出ると、担当事件の対応に時間を要し、自己研鑽の時間を確保しにくくなるため、学生のうちに体系的な学習ができたのは幸いでした。医事法の主専攻だけでなく、副専攻制度を利用して言語学を履修したので、コミュニケーションを扱う弁護士業務に活きています。依頼者に「先生にお願いしてよかった」と言ってもらえた時は、弁護士をしていてよかったと感じます。 グローバルビジネスに携わりたいという思いで就職活動を進め、日本発の製品やサービスで世界と戦うリコーに興味を持ち入社を決めました。法務という職種ですが、法律や契約書を読み解く仕事ばかりではありません。目指す事業の実現のために最適な契約条件や取引スキームを提案することも、法務の重要な役割の一つです。ビジネスの成長拡大を後押しするためには、法律解釈や契約相談への対応だけではなく、前例のない課題の解決や、スピーディーなリスク判断も求められます。ビジネス課題やリスクの先読みは容易ではありませんが、法学部の授業や課題を通して、答えのない問いに向き合い、自ら考えて言語化する能力を鍛えた経験が活きていると感じています。Case Graduate18小澤 奈央子さん(2020年度卒業)株式会社国際協力銀行宇羽野 聡さん(1995年度卒業)学校法人早稲田大学津田 孝太さん(2016年度卒業)独立行政法人国際協力機構(JICA)池邊 瑞和さん(2013年度卒業)弁護士法人アステル法律事務所原口 愛さん(2017年度卒業)外務省国家総合職髙橋 若菜さん(2016年度卒業)株式会社リコー世界中の国々と関わり、国際情勢の最前線で活動「人種の坩堝」である早稲田で多様性に触れ、視野を広げてほしいインフラ事業や医療事業を通して、開発途上国の子供たちの可能性を広げたい医療機関の法的紛争を解決し、医療従事者を支える国際法に興味を持ち、自分自身の進路が大きく変わった部門横断的にビジネスに関わる法務の仕事を通して、日々学び挑戦する多様な進路で活躍する卒業生たち
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