人間科学部(日本語)2023
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先輩が語る過去と現在、そして未来人間科学部を選んだ理由理科の授業や実験が大好きだった高校生の私にとって、学術的な研究が出来る「大学」という場は、どの学部や学科も魅力的でした。中でも人間科学部は文系理系の垣根がなく入学後も幅広い分野の学問が学べることを知り、ここで自分の好奇心を育みながら、本当にやりたい研究に出会い、真摯に取り組んでいきたいと思い、人間科学部を選びました。なぜこの仕事を選んだのか大学で学んだ研究を生かして世の中に届くモノづくりがしたいと思い、生活に身近な商品を扱う企業の研究職を志望しました。就職活動を通じて様々な企業を知る中で、生活者起点のモノづくりを大切に、常に新しい革新を志す企業理念に共感し、幅広い商品を通して多くの消費者に寄り添えるのではと考え、今の仕事を選びました。学生時代での学び学部・大学院で所属した研究室では体温調節を中心とした環境生理学について学び、熱中症発症メカニズムの解明をゴールとした研究課題に取り組みました。専門的な知識だけでなく、研究を通じて得た論理的思考は今の仕事でも役立っています。また自身の専門分野に関わらず、人間科学部で幅広い学術分野を勉強したことで、広い視野を持つことが出来るようになったと感じています。最後に人間科学部での生活は、様々な学問を学び、多くの先生方や友人と交流し、自分自身とも向き合い、新たな出会いと発見の連続でした。自分の興味を深めながらも沢山の刺激がある環境で過ごしたことで、客観的・多角的な視点を持つことが出来ました。これはどの仕事に就いても大切なことだと、社会人になって改めて実感しています。人間科学部で皆さんが新しい出会いに巡り合えることを願っています。人間科学部を選んだ理由高校時代、陸上部に所属していて早稲田にあこがれたのが最初のきっかけです。その後、受験勉強を進めていく中で、さまざまな学問に興味を持つようになりました。進学先を選ぶのに、分野を1つに決めきれず、横断的に学べる人間科学部に興味を持って進学先に選びました。1つのことを専門的に学んだほうがいいかもしれない、と悩みもしましたが、振り返ると自分に合っていたと思います。なぜこの仕事を選んだのか就職活動は、迷いに迷いました。「自分は、どんな企業に勤めるのが合っているのだろう…」。自問自答を繰り返していた時、友人の誘いで新聞社に関心を持ちました。新聞を読むのが好きだったのに加え、いろいろな人の話に耳を傾け、社会に問題を提起するという記者の仕事をしてみたいと考えて志しました。学生時代での学び日本考古学を学び、発掘調査に参加できたことが大きな財産です。実際に遺跡に立って手と足を使って掘り進めることは、本を読むだけでは得られない経験でした。もう一つ大事に感じる学びは、指導教授から「仮説を持つこと」の大切さを教わったことです。事象の原因を考える時、自分なりの仮説を立てて調べる。これは、報道はもちろん、どんな仕事にも当てはまると思います。最後に人間科学部の面白さは、多彩な学問を学べる点にあると思います。わたしの友人の専攻も文化人類学・心理学・人間工学など、バラエティー豊かでした。当時は気づきませんでしたが、20歳前後で異なる学問の話を聞けたのは貴重な経験です。一生の友人も作れました。そういった面でも得がたい経験ができる学部だと思います。222015年 人間科学部 健康福祉科学科 卒業2017年 大学院人間科学研究科修士課程 修了花王株式会社 ヘルス&ウェルネス研究所 勤務2003年 人間科学部 人間健康科学科 卒業2005年 大学院人間科学研究科修士課程 修了株式会社 朝日新聞社 勤務 入社時は研究開発部門生物科学研究所に配属となり、ヘルスケア領域の基盤研究を担当。 その後ヘルス&ウェルネス研究所に異動し、現在は機能性表示食品の開発や社会の健康課題解決に繋がる新たな価値提案を目指す研究を行っています。朝日新聞社のメディアデザインセンター編集第2部で次長をしています。 弊社では、新しいウェブメディアの立ち上げを進めています。 私が所属する部署では4つのメディアを運営しており、このうち2つを担当しています。綱川 みずき さん松崎 敏朗 さん

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