創造理工学部 環境資源工学科 大河内 博 教授当研究室では、野外観測、機器分析、データ解析を3本柱に、汚染物質による大規模な環境破壊や健康被害を未然に防ぐための研究を行っています。CO2の主要排出源は中国ですが、日本は偏西風の風下にあります。私達は国内大気汚染物質の影響を受けない富士山頂で、偏西風によって大陸から輸送される様々な大気汚染物質の観測を行っています。最近は、大気中マイクロプラスチック(AMPs)に着目しています。AMPsは温室効果ガスの放出(地球温暖化)、雲形成して太陽光の散乱(地球冷却化)が指摘されていますが、実態は不明です。当研究室で地域および地球環境の計測・診断・保全・修復を行う“アースドクター”になりませんか?基幹理工学部 電子物理システム学科渡邊 孝信 教授(図上)環境発電のイメージ図(図下)渡邉研究室で開発したシリコン熱電発電デバイス環境中の未利用熱エネルギーから電気を生み出す、新しい半導体デバイスを開発しています。メモリ、CPU、イメージセンサ、太陽電池、パワーデバイスにいたるまで、すでに幅広く利用されているシリコン半導体ですが、実は優れた熱電変換材料でもあることが、15年ほど前に明らかにされました。身の回りのありとあらゆるモノがインターネットにつながる、いわゆるIoTを実現する上でカギとなるのが環境発電技術。その一つとして、シリコンによる熱電発電に期待が寄せられています。IoTによるきめ細かいセンシングでエネルギーの無駄を徹底的になくし、カーボンニュートラルに貢献したいと考えています。J-20アースドクターとして富士山で地球大気環境を監視する半導体の力で未利用熱エネルギーを活用します社会に貢献する理工の研究力
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