感性文化プログラム知覚や感情といった人間の感性面の研究を起点として、共感による他者理解の問題など哲学的テーマを探究すると同時に、生活文化とアートの新たな創造的可能性を模索します。 超域文化プログラム現代社会の諸問題から未来を展望するとともに、言語・民族・国家・時代を超えて多様に連関する文化活動・社会活動を比較・対照します。 人間文化プログラム時間と空間の枠組みを超え、人間文化の複合的諸相を統合的な視点に立って解明。フィールドワークを重視し、理論と実践をカバーします。 言語文化プログラム人間のあらゆる精神活動の基盤である言葉について、言語学の基礎を踏まえつつ、各自の関心を満たす多様なテーマと研究の場を提供します。12 英語圏文化プログラム21世紀の今、英語圏世界は地理的にも大きく広がり、私たちが受容する文化もハイカルチャーから民衆文化まで広範囲に及びます。また、英語教育のあり方を検討しつつ総合的な英語能力の向上をはかることも本プログラムの重要な目標となっています。 中東・イスラーム文化プログラム 中東・イスラーム分野を専門的に研究するプログラムは、早稲田大学のみならず日本全体でも貴重です。本プログラムでは、グローバルな課題に焦点を当てつつ、中東・イスラームの社会・歴史・文化について体系的に学ぶことができます。 メディア論プログラム伝統的な人文科学や社会科学に加え、領域を横断する複合的な視野から多様なメディアの諸相と将来を分析し構想します。メディアの現在・過去・未来を見通す広い視野と深さを兼ね備えた、総合的なメディア学の構築を目指します。【演習科目例】英語圏の言語政策 英語教育の諸問題 ローマ世界 現代ヨーロッパの諸問題 ヨーロッパとアジアの接触 東アジアの国際秩序 仏教文化交流 遊牧・オアシス文化論 イスラーム社会論 Global Tokyo など【演習科目例】言語と文化 文化人類学入門 メディアと異文化コミュニケーション ジェンダー人類学 世界の造形芸術 比較言語学研究 広告にみる異文化コミュニケーション など【演習科目例】デザイン・フィクション・ワークショップ ゲームデザインの考現学 芸能文化論 現代都市文化論 イメージ文化のポリティクス ヴィジュアル・カルチャー論 ポピュラー音楽論 消費社会とメディア など ヨーロッパ文化プログラムヨーロッパ世界とその周辺世界とを並べてみると、それらの間の微妙な移り変わりと重なり合い、そして差異の存在にあらためて私たちは気づかされます。それらの世界の歴史的・地域的に多様な要素を認識しつつ、時間的・地域的差異と共通の要因を見極めていきます。 身体論プログラム身体は私たちに最も生きている実感を与えてくれるはずのものですが、現代のそれはバーチャル化され、実感を失い、浮遊しつつあります。そうした人間の身体とどのように向き合うべきかを考えます。【ブリッジ科目例】アメリカ音楽の世界 英米演劇の伝統と変容 地中海文化概論 東欧世界とその歴史 アジアの近代 アジアの思想的基盤 チベット文化論 アジア社会とイスラーム イスラーム文化世界 日本史・世界史再発見 など【ブリッジ科目例】言語学入門 ヨーロッパのことばと文化 異文化受容と文学の変容 芸術と社会 アジアのジェンダーとセクシュアリティ 生活環境美学 文化人類学の最前線 など【ブリッジ科目例】サブカルチャー論 映像メディアの社会学 メディア・アートとデジタル表現 パフォーマンス・スタディーズ メディア論 身体論 バレエ・ダンス論 ファッション・モード論 広告イメージ論 演劇文化論 マンガ文化論 コンテンポラリー・アート など Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP:国際日本文化論プログラム)日本文化を世界的な視野のもとに学び、かつその成果を広く世界に向けて発信できる人材の育成を目指して発足し、英語で教授される授業のみで卒業要件を満たすことを原則としたプログラムです。特別な選考を経て入学した日本学生と海外学生がともに学びます(詳細はP.14)。※科目例は、2023年度開講科目からの抜粋です(2024年度は休講の科目も含みます)。 アジア文化プログラム日本を含むアジア地域における、古代から近現代に至る文化の諸事象や古典の叡智、文化交流について、文学・言語・思想・政治・宗教・社会・芸術・歴史学などを広く視野に収めつつ、多角的にアプローチします。 イメージ論プログラム映像や造形芸術はもとより、言語芸術の中にもふんだんに存在するイメージを研究対象とし、時代やジャンルを超えて理論的・原理的に追究していきます。地域文化の多様性と流動性、融合性を総合的に検証する世界には長い年月を経て培われてきた各地域固有の文化がある一方で、異なる文化が交わり創造される新しい文化もあります。グローバル社会において、その相互関係は強まってきています。本論系では多元的に形成されてきた多様な文化のありようを、その流動性と融合性に着目し総合的に研究することを通して、現代世界の多様な価値観を体系的・横断的に捉えられる幅広い視野を持った人材を育成します。時空を越えた複合的な文化の構造を解明する本論系の研究対象は幅広く、衣食住から、言語、文学、芸術、哲学、思想、宗教、美意識、メンタリティー、政治、経済、医療、さらには国際関係をも内包。各領域は独立しているようでいて、実は強く結びついています。地域や時代、既存の学問ジャンルの枠を超え、各文化圏相互の関係分析や比較研究を行うことにより、人間が織り成す文化の複合的な構造を根本から解き明かすことを目指します。芸術文化のさまざまな活動を多様な切り口から分析する人類が生み出してきた多様な芸術文化活動を、「メディア」「身体」「イメージ」という3つの切り口から分析します。表象とは、世の中の事物、観念、出来事などに何らかのイメージを与え、別の形に表したもの。 3つの視点を交差させ、表象文化の作品・イメージ群を芸術史や美学、作家論などの既存の枠組みから解放し、政治・経済、諸文化の歴史的背景との関連性を考えていきます。現代、未来の社会を生きる「知」を構想する学び。学問領域を横断し、変化に対応する創造力を磨いていく。多元文化論系複合文化論系表象・メディア論系
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