大学院高校生の頃に参加したボランティア活動を通じ、日本にいる外国人の子ど高校生の頃、初めてデジタルアートに触れ、デジタルとアートの融合に魅NEGAMI AOIもたちの教育や人権問題に関心を持ち、法学部へ入学しました。その後、3年次に環境法を学び、法は社会を規制するだけでなく、社会が法を形成することもあると知り、その視点に魅力を感じ、学部での学びだけでは物足りず、さらに深く研究したいと思い、大学院へ進学。修士課程では、日本とフランスのサステナブルファッションへの移行状況を、国の政策やNPOの取り組みなどの観点から比較・研究しました。一次資料を扱うため、フランスの法律を翻訳しながら読み進めましたが、施行直後の法律を原文から直接読み解くことで、日本語の資料には誤訳や誤解が意外と多いことに気づきました。研究の醍醐味を実感するとともに、疑う力や批判的に物事を捉える力が養われました。さらに、教授やゼミ仲間との対話を通じ、多様な視点を得ることで、物事を多角的に考える力も培われました。修了後は半導体メーカーのサプライチェーンのマネジメント部門に勤務します。半導体の省エネ効果やCO2削減への貢献を意識し、環境的視点を活かしながら、企業の持続可能な成長にも貢献したいと考えています。大学院で培った論理的思考力や分析力を活かし、より実践的な課題解決に取り組み、社会に還元していきたいです。NAKANISHI HIBIKI153力を感じ、情報技術に興味を持つようになりました。ただ、専攻分野を決めきれず、2年次進級時に学科を選べる基幹理工学部に入学しました。当初、大学院進学は考えていませんでしたが、3年次のプロジェクト研究で未知の課題に挑戦する楽しさを知り、研究の道に進むことを決意しました。現在の研究テーマはIoTデバイスのセキュリティで、脆弱性検査に用いるファジングの自動化を目指しています。従来、人が5時間かけていた初期設定をLLM(生成AI)で行うことで、平均2時間弱に短縮できるようになりました。研究中は結果が予想通りにいかないこともよくありますが、試行錯誤を重ね、考えたことが形になる瞬間に研究の醍醐味を感じます。研究を進める中で、技術の発展が社会に与える影響やセキュリティの重要性を改めて実感しました。特に、サイバー攻撃の高度化に対してどのような対策が可能か、深く考えるようになりました。修了後は通信やIT分野での就職を考えていますが、どの業界でも未知の課題に挑み、培った課題解決力を生かして社会に貢献したいです。研究で得た論理的思考力やデータ分析のスキルを活かし、実用的な技術開発に携わり、より安全な情報社会の実現に貢献したいと考えています。中西 響基幹理工学研究科情報理工・情報通信専攻 修士課程 1年埼玉県立不動岡高校出身根上 葵社会科学研究科政策科学論専攻 修士課程 2年静岡県・静岡サレジオ高校出身MESSAGE FROM STUDENT 批判的な思考力や多角的に 考える力を活かしていきたい 頭で考えていたことが実現できたときに 研究の面白さを感じます
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