入学案内(日本語)
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大学院早稲田大学は創設以来、“学問の独立”をはじめとする精神を掲げ、あ伝統を基盤に進化を続ける学びの杜“Waseda Vision 150”で掲げるスローガン「世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究」は、建学理念の“学問の活用”を具現化するものです。大学院での学びは世界へと広がり、そこで築かれる知のネットワーク、ヒューマン・ネットワークは、想像以上に大きなものになります。さらに国際研究大学として、グローバル化と研究体制を一層強化し、枠組みを超えて地域や地球規模の問題解決に貢献するとともに、次世代の課題を指し示すことも使命としていきます。また、“Waseda Vision 150”では「世界に貢献する高い志を持った学生」の育成も掲げ、そのための教育・研究体制をさらに進化させています。大学院においては、豊かな個性と才能あふれる教員と、社会経験も異なり、価値観も考え方も多様な学生が出会う濃密な空間を形成しています。らゆる課題に挑戦し、地球社会に貢献できる人材育成に邁進してきました。時代の要請に応える文理融合の研究を積極的に推し進め、その成果を実社会に丁寧に活用すること。建学の精神にも通じるこの基本姿勢を大切に、WASEDAの研究ビジョンである「世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究」の実現に向けて、さらなる進化を続けていきます。151答えのない課題の解決に貢献するには、人文・社会・自然科学を深化・発展させ、さらに学問の枠組みを超えて研究することが欠かせません。早稲田大学は、総合大学の強みである多様な分野での知の蓄積を活用しながら、社会に貢献する独創的研究を推進しています。SDGsの理念と早稲田大学の総合知を融合しカーボンニュートラル社会の実現を目指す拠点である「カーボンニュートラル社会研究教育センター」が全学のハブとなり、学内組織と連携しながら産学官連携研究を強化するとともに、文理連携によるカーボンニュートラル研究領域の創出を目指します。学問研究は学理の考究にとどまらず、文化・社会・産業への活用の道を拓くことによってさらに発展します。こうした理念から、早稲田大学は学問の活用を目指すオープンな研究体制を構築。リサーチイノベーションセンターを中心拠点として、企業に不足するポテンシャルを補完し事業に貢献する大型の産学連携を推進しています。また、起業家教育と起業支援の体系的な方策の下で大学発スタートアップの創成を進めており、「早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)」による資金調達や、アントレプレナーシップセンターによる知財戦略・ビジネス創出・経営面での支援を行っています。日本の科学技術・イノベーションの将来を担うのは博士課程の学生であり、企業におけるニーズも高まっています。早稲田大学では、志ある博士後期課程学生の育成と、多様なキャリアパスを確立させることを目指して「早稲田オープン・イノベーション・エコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)」を創設。キャリア開発・育成コンテンツを提供し、海外派遣の支援や、慶應義塾大学との合同キャリア支援イベントを開催しました。また、大学院生向けの経済支援も充実させており、「大学院博士後期課程研究者養成奨学金」を始めとしたさまざま早稲田大学は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学との間で「大学院教育における大学間学生交流協定」を締結し、活発な交流を展開しています。この協定によって各大学の研究科間で学生の派遣と受け入れに関しての協議を行い、合意がなされた場合、協定大学で研究指導を受けることができます。また、東京女子医科大学、東京農工大学、東京都市大学と連携し、先進理工学研究科に3つの共同専攻を設置しています。さらに、ナンヤンビジネススクールとのダブルMBAプログラムをはじめとして、研究科によりダブルディグリー制度を設け、2つの大学の学位を取得する道も開けています。な奨学金を、延べ3,000名が受給しています。学びの特長社会に貢献する最先端の研究を推進社会に開かれた「学問の活用」博士後期課程学生のキャリアパス確立大学や国の枠を超えた学修環境進化を続ける早稲田大学大学院の特色“学問の活用”を通して地球社会に貢献し高度な専門力を養いながら生涯にわたる人脈を形成

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