入学案内(日本語)
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沿革所在地“Waseda Vision 150”で掲げるスローガン「世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究」は、建学理念の“学問の活用”を具現化するものです。大学院での学びは世界へと広がり、そこで築かれる知のネットワーク、ヒューマン・ネットワークは、想像以上に大きなものになります。さらに国際研究大学として、グローバル化と研究体制を一層強化し、枠組みを超えて地域や地球規模の問題解決に貢献するとともに、次世代の課題を指し示すことも使命としていきます。また、“Waseda Vision 150”では「世界に貢献する高い志を持った学生」の育成も掲げ、そのための教育・研究体制をさらに進化させています。大学院においては、豊かな個性と才能あふれる教員と、社会経験も異なり、価値観も考え方も多様な学生が出会う濃密な空間を形成しています。大学院 GRADUATE SCHOOL153早稲田キャンパス戸山キャンパス西早稲田キャンパス先端生命医科学センター所沢キャンパス東伏見キャンパス北九州キャンパス本庄キャンパス早稲田大学の大学院は、1893年に東京専門学校に設置された研究科をルーツとしています。1951年には新制大学院として6研究科を開設し、現在は専門職大学院を含め19研究科を設置。近年は研究科・専攻・コースの再編、一貫制博士課程や他大学との共同課程の新設、他大学・研究機関との交流など、多くの変革が進んでおり、グローバルな教育・研究体制を構築しています。大学院入試情報進化を続ける早稲田大学大学院の特色社会に貢献する最先端の研究を推進答えのない課題の解決に貢献するには、人文・社会・自然科学を深化・発展させ、さらに学問の枠組みを超えて研究することが欠かせません。早稲田大学は、総合大学の強みである多様な分野での知の蓄積を活用しながら、社会に貢献する独創的研究を推進しています。SDGsの理念と早稲田大学の総合知を融合しカーボンニュートラル社会の実現を目指す拠点である「カーボンニュートラル社会研究教育センター」が全学のハブとなり、学内組織と連携しながら産学官連携研究を強化するとともに、文理連携によるカーボンニュートラル研究領域の創出を目指します。社会に開かれた「学問の活用」学問研究は学理の考究にとどまらず、文化・社会・産業への活用の道を拓くことによってさらに発展します。こうした理念から、早稲田大学は学問の活用を目指すオープンな研究体制を構築。リサーチイノベーションセンターを中心拠点として、企業に不足するポテンシャルを補完し事業に貢献する大型の産学連携を推進しています。また、起業家教育と起業支援の体系的な方策の下で大学発スタートアップの創成を進めており、「早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)」による資金調達や、アントレプレナーシップセンターによる知財戦略・ビジネス創出・経営面での支援を行っています。博士後期課程学生のキャリアパス確立日本の科学技術・イノベーションの将来を担うのは博士課程の学生であり、企業におけるニーズも高まっています。早稲田大学では、志ある博士後期課程学生の育成と、多様なキャリアパスを確立させることを目指して「早稲田オープン・イノベーション・エコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)」を創設。キャリア開発・育成コンテンツを提供し、海外派遣の支援や、慶應義塾大学との合同キャリア支援イベントを開催しました。また、大学院生向けの経済支援も充実させており、「大学院博士後期課程研究者養成奨学金」を始めとしたさまざまな奨学金を、延べ3,000名が受給しています。大学や国の枠を超えた学修環境早稲田大学は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学との間で「大学院教育における大学間学生交流協定」を締結し、活発な交流を展開しています。この協定によって各大学の研究科間で学生の派遣と受け入れに関しての協議を行い、合意がなされた場合、協定大学で研究指導を受けることができます。また、東京女子医科大学、東京農工大学、東京都市大学と連携し、先進理工学研究科に3つの共同専攻を設置しています。さらに、ナンヤンビジネススクールとのダブルMBAプログラムをはじめとして、研究科によりダブルディグリー制度を設け、2つの大学の学位を取得する道も開けています。“学問の活用”を通して地球社会に貢献し高度な専門力を養いながら生涯にわたる人脈を形成

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