大学院173 学問そのものよりも、それらがどう社会に使われているのかという 実学に興味があり、この点を重視している早稲田の創造理工学部を 選びました。中でも総合機械工学科を選んだのは、近い将来自動化やロボット化がより進展し、社会的ニーズも増えるだろうと考えたからです。3年次の研究室配属からさまざまなことに取り組むうちに、さらに研究の本質に迫りたいと大学院への進学を決意。企業と共同で立ち上げた新しいプロジェクトに4年次から参加し、大学院でも引き続きこのプロジェクトの研究を続けています。企業との共同研究では、現場で使えるものを作らなければなりません。研究する面白さだけではなく、相手の希望を聞きながら修正し求めているものに近づけていくという難しさがありますが、社会に密接に結びついた問題にアプローチできていることに やりがいを感じています。 大学院では研究内容自体は学部と同じでしたが、より主体性が求められ、技術的な面以外にもプレゼンテーションや外部との折衝など、社会人としてのスキルが身についたところは大きな違いです。企業との共同研究を経験し、企業が抱える悩みや問題点を知識で解決することに魅力を感じました。今後は今まで培った技術を使って解決策を提案するコンサルタントとして、企業のサポーターになれたらと思っています。教育学研究科 国語教育専攻 修士課程 1年2022年 教育学部国語国文学科卒業 福岡県立修■館高校出身 入学当初は大学院への進学は意識していませんでしたが、演習でのレポート作成や論文執筆をする中で、自分が興味を持つものに対してさらにできることがあるのではないかと考えるようになりました。そこで大学院で国文学を研究する道を選択し、現在は探偵小説をジェンダーの視点から捉え、日本で最初の女性探偵小説作家について研究しています。探偵小説とジェンダーというテーマで研究を始めたのは、まだ誰も研究していない分野である上に、社会にとっていずれ誰かが考えなければならないものだと感じたからです。文学研究という営みは過去の研究者たちから脈々と受け継がれてきたものであり、これからも続いていくものだと思っています。今自分が書いている一文一文がその営みの中に入るのだと思うと、とても意義あることをしているとやりがいを感じる日々です。早稲田にはさまざまなスペシャリティを持つ人がいるので、幅広い知識に触れたりインスピレーションを受けたりすることができます。本で得る知識だけでなく、たまたま知った雑学や友人の趣味の話などがきっかけで研究が広がることもありますから、とても良い環境で学べていると実感しています。今後は博士課程への進学も視野に入れ、将来は国文学研究者としてアカデミアの方面で研究を続けていきたいです。創造理工学研究科 総合機械工学専攻 修士課程 2年2021年 創造理工学部総合機械工学科卒業 栃木県立宇都宮高校出身Kitazaki KanakoTakahashi YoshinobuFrom StudentFrom Student北﨑 花那子髙橋 慶伸大学院では研究を通じて社会人スキルも身につきました文学研究という営みの中にいる喜びを感じますMessage
元のページ ../index.html#177