130【基幹理工学部】 ゼミ紹介 ラボ紹介鈴木研究室 金属加工は人類が何千年も前から行っている技術です。特に溶解、鋳造・凝固、塑性加工といった研究分野については、早稲田の伝統でもあり、ここに最新の技術や理論モデルを導入して、材料物性の測定や新しい金属材料の開発、加工技術の開発などを行っています。私が所属する機械科学・航空宇宙学科は、宇宙航空のための材料を手掛けるだけでなく、国際宇宙ステーション(ISS)や飛行機など、宇宙航空を利用した研究を行っていることも特長です。ISSで行う、金属用3Dプリンター用材料の実験を予定しています。地上で実験を行うと、材料を容器の中で溶かすため材料が汚れたり、温度差による対流が起こったりしますが、宇宙ではそのようなことがないため、汚れのない、かき混ざらない条件での特性を知ることができるのです。基幹理工学部には、学系単位で入学し、2年進級時に学科を選択する制度があります。大学に入り、1年間勉強してから学科を決められるのは面白い制度だと思いますし、学科を横断してそれぞれの専門家から学べることはとても魅力的です。他学科に友人ができる良さもあるでしょう。早稲田大学の特長として、とにかく学生が主役という点が挙げられます。教員の指示に従って研究するのではなく、学生自身がテーマを設定し、目標を目指して主体的に研究に取り組む。そして教員がそれを支える、という環境が整っています。まずは、自分がやりたいことは何か、自分は何になりたいのかを考えてください。そして、その夢に向かって希望を捨てずに挑戦してみましょう。我々がしっかりとサポートします。鈴木研究室(材料プロセス工学)From Professorラボ紹介金属加工の世界に最新技術を導入新しい金属を開発する世界で活躍できるスタープレイヤーを育てる鈴木研究室は、テーマごとにいくつかの班に分かれています。4年生で研究室に配属されるとまず2週間ほどの研修期間があり、班ごとにレクチャーを受けたり、可能であれば一緒に実験をしたりして所属する班を決定します。配属時は研究者としてまだ初心者ですから、 テーマ選びや研究の進め方など、先輩や教員と一緒に一から考え、研究者としての基礎を しっかりと身につけていってほしいと考えます。原則としては、4年生の時に選んだテーマが修士課程まで続きます。4年生から時間をかけてやっていくことで、修士課程に進んだときに、世界に手が届く成果を出すことができます。実際、博士課程を修了した多くの先輩たちが 国際的に活躍しており、次なるスタープレイヤーの登場を期待しています。Message
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