早稲田大学ビジネススクール (日本語)
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7 T字の強みをどう伸ばしていくか自らのプランに沿ってデザインを専門は組織行動論及び人材マネジメント論。名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了。博士(学術)学位取得。東京理科大学准教授、青山学院大学准教授等を経て、2012年より早稲田大学ビジネススクールにて教■をとり、2017年より現職。現在、Asia Pacific Journal of Management副編集長、欧州Evidence-based HRM誌編集顧問。これまでに、Association of Japanese Business Studies(米国)会長、経営行動科学学会会長、産業・組織心理学会理事、組織学会評議員、『経営行動科学』副編集委員長、京都大学経営管理大学院客員教授、國立成功大學(台湾)客員教授等を歴任。組織診断用サーベイツールの開発及び企業での講演・研修等多数。るゼミについても、必修を継続します。ゼミは、WBSがミッションの一つに掲げるDynamic Learning Communityを象徴するもので、修了生や学外の企業・団体等も含めて学びのコミュニティが形成されています。学生同士が相互に、あるいは学生と教員とで議論を深めながら「学び合う」文化は、変わることなく、むしろさらに発展を遂げながら受け継がれるでしょう。竹内 WBSは専任教員数や学生数において国内最大規模のビジネススクールです。一般的に、組織が大きくなるとセグメント化やセクショナリズムの傾向が生じるものですが、WBSにはそれがありません。スクール全体で一体感をもって、より良い教育研究活動をたゆまず追求し続けています。また同時に、教員ごとの教え方のスタイルの違いを「是」とする考え方が根付き、各教員の個性が際立つ講義やゼミ活動が展開されていることもWBSの特色であり魅力です。澁谷 かつて私自身がビジネススクールで学んだ日々を振り返ると、自分の得手不得手や強みを人生で初めて認識した場所だったように思います。それまで考えもしなかったところで、自分が周りの人より得意かもしれないと思えることが見つかり、その先の可能性が大きく広がった気がしました。そうした発見は、「自分はこの道だ」と決めつけず、視野を少し広げたときに訪れるのかもしれません。異なるバックグラウンドの人たちが交じり合う環境だからこそ、今までとは違う視点で自分の可能性を探る機会になるでしょう。竹内 WBSには、多種多様な人が一堂に集まる環境に加えて、キャリアについて考える科目もあり、自身のキャリアや人生を棚卸しする非常に良いタイミングになります。T字型の強みを、タテとヨコでどのように伸ばしていくのか、自らプランを持って主体的な姿勢で学びを進めてほしいですね。そしてそのプランは、実際に授業を受けたり、多様な人と交流したりする中で変わっていくのは自然なことで、それこそが学びであり成長だと言えます。澁谷 プランを立てることも、状況に応じてそれをフレキシブルに変えていくことも大切ですね。一方で、全くのノープランでビジネススクールに飛び込む人もいるはずで、私自身はそうした人たちを応援する気持ちが強くあります。というのも、私もかつてそのタイプで、明確な目的もないまま入ったビジネススクールでの経験が、結果的にその後の人生を方向付けることになったからです。個々の学生に寄り添い、一緒に考えていく時間を大切にしたいと思っています。竹内 それこそがWBS・早稲田大学が掲げるダイバーシティ&インクルージョンですね。これは国籍や世代、性別といった属性の多様性を指すだけではありません。学ぶ動機や考え方、価値観も多様な人たちがともに学び合うからこそ、異なる角度からものごとの本質に迫り、課題解決への道筋を見いだす場となり得ます。経営の実践知を獲得しながら、洞察力と倫理観のあるグローバルリーダーを目指していく。このダイナミックな学びのコミュニティの一員に、皆さんにもぜひ加わっていただきたいと願っています。竹内 規彦 教授へ。WBSが進化します

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