5多様なステークホルダーが集う ダイナミックな学びの場の創出洞察力と倫理観のある グローバルリーダーの育成実務の問題解決に活かせる 経営の実践知の共創多様かつ急速に変化する社会において、ビジネスリーダーは世界的規模で問題の本質を見極め、解を創造・実行しなければなりません。WBSは、学生・修了生・教職員・協力企業他の多様なステークホルダーが集うダイナミックな学びの場(Dynamic Learning Community)を創出し、ビジネスリーダーに必要な実践知の創発に寄与します。英語プログラムを有するWBSでは、欧米・アジア・アフリカ他の諸外国から学生が集い、海外のトップスクールや企業・団体との交流も盛んです。こうした環境の下、WBSは日本にいながらの異文化体験を通じてダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)への理解を深め、グローバルな視点と強い倫理観に基づいて社会課題を解決し、世界をより良い方向に導くビジネスリーダーを育成します。WBSでは、ビジネス界の経験豊富な実務家教員と学界の第一線で活躍する研究者教員が理論と実践をバランスよく指導します。そのため学生は、教員や他の学生、多様なステークホルダーとの相互作用を通じて、机上の空論でも個別経験の単なる伝承でもない、実務の問題解決に活かせる「経営の実践知(Actionable Management Knowledge)」を共創し、修得できます。予測困難な状況を強めています。グローバルにものごとを捉える視点は、たとえ事業活動が国内中心であっても、今や不可欠です。加えて、生成 AIをはじめとする技術革新や、地政学的なリスク、価値観の多様化などにも広く意識を向ける必要が生じています。リーダーには、これまで以上に高い視座と深い洞察、そして強い倫理観が求められる今、そうした人材を育成するビジネススクールに期待される役割も、より多様に 広がっていることを実感します。また一方で、ビジネススクールで学ぶ人々の動機や目的も多様化しています。「自身のキャリアアップやキャリアチェンジにつなげたい」「自社を もっと良くしたい」といった目的にとどまらず、「出身地に戻ってファミリービジネスを発展させたい」、あるいは「Iターン先の地域の活性化にビジネスを通じて貢献したい」といった志を持ってWBSで学ぶ人も増えています。このように多様化する社会や企業、ビジネスパーソンのニーズに応えながら、WBSのミッションをより高いレベルで追求するためには、WBS自らも柔軟に変化していく必要があります。2026年からのWBSのプログラム改編、およびカリキュラム改革は、こうした時代の変化に未来志向で対応し、さらには先んじて変化をリードしていくことを目指したものです。グローバルマインドセットをもった全人格的なリーダーの育成を中核テーマに据えて、日本語による全日制・夜間主MBAプログラムを刷新しました。WBSには、経験豊富な実務家教員と研究者教員がきわめてバランス良く揃い、すべての教員がActionable Management Knowledgeの実践というミッションを共有し、ビジネスへの適用を意識して講義や ゼミを展開しています。そして多様なバックグラウンドと高い志を持つ優れた学生が、世界中から集まっています。この環境がもたらす刺激は、皆さん一人ひとりが自身の今の状況や強みを客観視し、より明確な目標や志を見いだすきっかけとなるでしょう。その意味でビジネススクールは、可能性をunlockする場所、つまり限界を取り払って自らの可能性を大きく広げる場所だと私は捉えています。WBSのダイナミックな学びの場を象徴するゼミは、その最たる機会となるでしょう。ゼミでの討議や研究論文の執筆を通して、自身の関心や問題意識を深掘りしていくなかで、 新しい可能性が徐々に具体化していくはずです。まだ見ぬ未来の選択について解像度が増すからこそ、決断や行動につなげやすくなるのです。WBSでの1年あるいは2年の学びは、講義やゼミ、プロジェクトワークや論文執筆も含めて、毎日がタフであることは間違いありません。 そうした健全なストレスに向き合いながら工夫と努力を積み重ねる経験が、人を大きく成長させ、思いもしなかった新しい可能性がひらけていきます。挑戦の一歩を踏み出す皆さんを、私たちWBSの教員陣やスタッフは全力でサポートします。WBSの新プログラムを通して、視野を広げ、思考を鍛え、キャリアや人生も含めた未来の選択肢を自らの力で広げていただきたいと願います。Dynamic Learning CommunityInsightful and Responsible Global LeadersActionable Management KnowledgeWASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学大学院 経営管理研究科DDININAA
元のページ ../index.html#5