障がいのある学生への包括的支援 多様なジェンダーへの理解と配慮早稲田大学では、学生名簿の性別欄の廃止や、外見で性別を判断しない教職員への周知など、「見えない排除」を生まない仕組みづくりを進めています。GSセンターでは、性的マイノリティの学生への相談支援も充実しており、安心して学び・働ける環境が整えられています。 学びと子育ての両立支援早稲田大学では子育てと学業・研究の両立を支援するため、2011年より一時預かり託児室を学内に設置しています。家庭とキャリア、あるいは学問を同時に支えるこの制度は、ライフステージに応じた柔軟な学びのあり方を体現しています。(要事前登録・予約制)「Respect each other, respect equality and diversity」は早稲田大学が掲げるダイバーシティ推進宣言の根幹をなす理念です。WBSではこの考えに基づき、性別、障がい、性的指向・性自認、国籍、エスニシティ、宗教的信条、年齢、社会的背景など、あらゆる属性にかかわらず、それぞれの個性と能力が尊重され、活かされる環境づくりを積極的に進めています。多様性を受容し、違いを力に変えることは、グローバル社会におけるビジネスリーダーにとって不可欠な資質です。WBSでは、学生自身がそのような姿勢を体得し、将来の社会において多様性を促進する存在になることを目指しています。 学籍名の柔軟な運用姓の変更が人生の選択に直結する中、早稲田大学では、所定の手続きにより旧姓での学籍登録が可能です。これは、旧姓を通じて社会生活を送る多くの人々への配慮として、在学中の各種書類や学位記にも適用されます。2626一時預かり託児室早稲田大学では全学的ダイバーシティ推進の実行主体であるダイバーシティ推進室の他、学生支援を実行する組織として、スチューデントダイバーシティセンターがあり、そこにGSセンター、アクセシビリティ支援センター、ICCが設置されています。早稲田大学では、以下の4つの機関を中心にダイバーシティ推進を組織的に展開しています。「学びをあきらめない環境」を整えるために、キャンパス全体ではユニバーサルデザインを推進し、バリアフリー情報や「だれでもトイレ」、UD(ユニバーサルデザイン)マップを提供しています。WBSでは、入試時点からアクセシビリティ支援センターと連携し、試験や授業での配慮・サポートを個別に対応しています。WASEDA BUSINESS SCHOOLGraduate School of Business and Finance, Waseda University早稲田大学のダイバーシティ推進体制ダイバーシティ推進室全学的な戦略を担い、制度設計や意識啓発の取り組みを行う中核的存在です。GSセンター(Gender and Sexuality センター)ジェンダーやセクシュアリティに関する支援、情報発信、相談対応などを行い、全国の大学でも先駆的な存在です。アクセシビリティ支援センター・ICC(異文化交流センター)障がいのある学生への合理的配慮の提供、留学生や国際交流のサポートを通じて、キャンパス全体での多様性尊重を促しています。Diversity, Equity & Inclusion
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