教職大学院 (日本語)
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早稲田大学大学院教育学研究科長澤木 泰代早稲田大学 大学院教育学研究科高度教職実践専攻主任田中 博之教育基礎学専攻教科教育学専攻01早稲田大学における教員養成の歴史は、現在の教育学部の前身である1903年に創設された早稲田大学高等師範部にさかのぼります。それ以後今日に至るまで、早稲田大学は日本全国の教育現場で活躍する教員を多数輩出しています。その伝統を受け継ぐ大学院として2008年に設立された早稲田大学大学院教職研究科は、2017年に早稲田大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)として再編され、高度な専門的知識を有し、学校現場において指導的役割を果たす教員を育成するための教育・研究を行っています。高度教職実践専攻には、通常の2年制の課程の他に現職教員対象の1年制コースがあり、学部新卒者と現職教員、教職経験者がお互いを刺激しあいながら共に学んでいます。課程においては科目履修を通して教育諸学と教科教育、そしてそれを支える諸科学に関する幅広い知識を身につけます。そしてそれを学校における実習で実践し、理論に立ち返って振り返り、次の実践に活かすことで、理論と実践の往還をはかります。今日の教育現場が抱える多岐にわたる課題に適切に対処する力を身につけ、学校現場で次世代のリーダーとして活躍することを目指す皆さんの入学を、心よりお待ちしています。学校教育は、今大きな試練に立たされています。コロナ禍で子どもたちの学びを止めないための先生方の努力は絶大なる成果を上げました。しかし、家庭の経済的な不安定さからくる子どもたちの心の問題はこれから顕在化してくるかもしれません。学校での先生方の勤務の過酷さからブラック化という言葉が実態以上に誇張され、教職という専門職に就きたいと願う学生が減少し、学校では教員不足が大きな問題となっています。さらに、発達障害のある児童生徒への支援の充実、不安や悩みのある保護者へのサポート、育休・産休支援制度の拡充などの課題を早急に解決することが求められる中で、新しい学習指導要領が期待する教育水準はこれまでに増して高くなっています。こうした多くの課題が学校教育に課されている時代に、教職大学院への進学を検討していただいていますことに深く感謝申し上げます。学校は、皆さんのように情熱にあふれ、教育愛と使命感をもつ人が教員になることを切望しています。そして何よりも、子どもたちが、「わかる授業、楽しい学級、やりがいのある行事」を求めて、新しい先生が着任されることを、あふれる笑顔と期待感で待ち望んでいます。ぜひ、早稲田大学教職大学院へご入学されまして、私たち教員スタッフ、そして新しい学びに積極的な在学生とともに学んでいただけますことを、切に願っています。理論と実践が往還した高度な教職実践に関する研究教育学、学校教育に関する研究及び教育実践に関する教科教育の内容及び教科教育法に関する研究研究※1 高度教職実践専攻学校教育専攻国語教育専攻英語教育専攻社会科教育専攻数学教育専攻※1 2017年4月、教育・総合科学学術院に属する大学院教職研究科を高度教職実践専攻(教職大学院)として大学院教育学研究科に統合。専門職学位課程修士課程博士課程TOP MESSAGE

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