法務研究科
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09文書の作成、証人尋問における尋問事項の作成、証人や当事者との打合せ、現地調査等も学生が主体となって行います。市民の法律相談や事件に接することで、具体的事案とリンクした包括的な知識、問題解決能力、法曹倫理などを修養し、学修中の法知識が実際の現場でどう生きるのかを学びます。また、実際の事件に対する弁護士の対応を身近で感じてもらうことで、将来の法曹像を具体的に描いてもらうことも目的とします。 WASEDA LAW SCHOOL 法律相談では、受講生自身が、相談者から内容を聞き取り、回答を行います。刑事クリニックでは、受講生が留置場等において実際に被疑者と接見し、釈放・不起訴等をめざし活動します。 優れた実務家法曹を養成するための理論と実務の架橋をめざし、設立時から注力している「臨床法学教育」。法科大学院に付設した実際の法律事務所である「弁護士法人早稲田大学リーガル・クリニック」や外部の法律事務所において、弁護士である実務家教員と大学教員の指導監督のもと、学生自身が依頼者の相談を受け、事実の分析や法的理論の構築を行い、相談者へ回答します。案件によっては、証拠収集、訴状や各種入学修了 的確な回答・書面の作成を行うためには、法令・裁判例等の調査は不可欠です。現地調査を行う場合もあります。実務においてこれらの準備がいかに重要か実感してもらいます。 リーガル・クリニックでは学生が直接法律相談を受け、教員の指導のもと相談内容に対する回答方針を検討します。相談によってはセンシティブな問題に触れなければならない場面もあり、様子を見ながら経緯や現状を聞き取り、正確に理解することが難しかったです。また、相談者の話から法律構成を考え、その要望をみたせているのかという点にも留意しながら真剣に取り組みました。リーガル・クリニックでは、教室で学んでいる法律が実際にどのように使えるのかを体験し、一足早く実務の一端身につく力実務体験を通して求められる法の力を理解するリーガル・クリニックリーガル・クリニック 受講者の声石原 和美2021年 中京大学法学部 卒業2021年 早稲田大学大学院法務研究科 2023年 早稲田大学大学院法務研究科 主な活動内容法律相談(刑事の場合は接見)法曹養成を目的に設立された法律事務所等における臨床法学教育プログラム学生が実務体験を通して、法実務の現場で求められる実用的な法の力の習得をめざします。市民の法律相談や事件に接することで学修中の法知識の重要性を確認。多様な視点を持ち、相談者にとって最適な解決案を提案できる法曹に。主な活動内容現地調査・法令・判例調査具体的事案とリンクした包括的な知識・問題解決能力等悪質な業者による工事について、大学院生の皆さんに親身に相談に乗っていただき丁寧な助言をいただきました。費用の一部の返金を受けられました。ありがとうございました。先生方、学生の皆様のお陰で無事に離婚をすることができました。お力添えがなければ後悔する人生を送っていたと思います。心から感謝しております。 事案に応じて、通知文・訴状・準備書面・合意書・契約書等の様々な書面を起案します。刑事クリニックでは、検察官・裁判官に提出する意見書・申立書等を起案します。いずれも十分な法令調査をした上で行います。に触れることができます。また、教員から多様なアドバイスを受け、自分では考えつかない視点からの解決案に気付くことも多々あり、とても貴重な経験になりました。私はこのプログラムを通して、法律にとらわれすぎず、相談者自身の思いを含めた話を聞き、その気持ちに沿った提案をすることが最適な解決案を導き出すために重要であることを学びました。この経験を踏まえて、相談者の気持ちに寄り添いながら、相談者と一緒に最適な解決案を模索し、提案していける法曹を目指したいです。主な活動内容書類作成依頼者からいただいた感謝の声法実務の現場で生きた法に触れるリーガル・クリニックエクスターンシップ

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