文学研究科を経て社会、世界へ。05中央図書館戸山図書館東京専門学校の図書室設置(1882年)以来の長い歴史を持ち、蔵書数は300万冊あり、国内の大学の中でも有数の規模を誇る図書館。また、電子ジャーナル、電子ブック、データベースなどの電子資料も豊富。閲覧個室、展示室、AVホール等の施設も充実しており、約450席の国際会議場や研究施設等も併設している。● 1991年4月に開館● 開室時間:9時〜22時(日曜日は10時〜17時)(祝休館)戸山キャンパスに所在する、人文学に特化した図書館。研究図書には洋書や中国語図書、ロシア語図書も多く、利用者の専門的な要求に応えている。● 1992年4月に開館● 蔵書数:約49万冊● 開室時間:9時〜22時(日・祝休館)先輩紹介より高い専門性を身につけたいと思い、上代から現代まで幅広く日本語を学びながら、自分の研究ができるこのコースに進学しました。文学研究科在学中は「わ」や「かな」など日本語の文末表現を研究していました。授業や学会では、他の院生の研究発表を聞く機会が多くあります。自分とは異なる研究関心を持つ人の発表も含め、多くの研究発表を聞くことができ、良い刺激を受けました。現在は国語科の教員として、文語文法や口語文法を教えています。大学院での学びや研究をいかして、生徒に日本語の面白さを伝えていきたいです。自分の問いに腰を据えて取り組むために進学しました。視野の狭さと勉強不足を痛感するばかりでしたが、様々な知識と関心をもつ教員や学生ととことん対話できる環境は価値あるものでした。院生ラウンジでも、居酒屋でも、口を開けば哲学の話ばかりしていたように思いますし、自分の中の難問に答える手がかりを得たのはいつも先輩や同期と話しているときでした。いま私は整理記者といって、新聞記事に見出しをつけて紙面にレイアウトする仕事をしています。論文から著者の主張を読み取って適切に引用・要約するという修士課程時代の訓練が、そのまま仕事に役立っていると感じます。立て続けに生じた少年事件から教育と哲学に関心を持ち、立ち直りを支える教育の原理・思想を明らかにしたいと思い、博士後期課程へ進学しました。所属ゼミでは、外部からも院生が参加しており、共同研究プロジェクトも組織され、その成果を学会で報告しました。当時の私の最も深刻な課題は経済面でした。今では若手研究者育成の諸支援制度に挑戦し、研究の継続も可能かと思いますが、研究とは最後は自分との厳しい戦いです。「諦めたらそこで試合終了」との名言がありますが、博士後期課程で学んだ実践と研究を結び、粘り強く諦めない精神こそが、現在の研究生活にも活きているのだと思います。学修・研究環境小俣 真由佳 さん立教大学文学部を卒業後、文学研究科日本語日本文学コースに進学。修士課程修了後は2024年4月より私立の中高一貫校で国語科の教員を務めている。竹原 幸太 さん早稲田大学第一文学部教育学専修卒業後、文学研究科教育学専攻修士課程、博士後期課程に進学。博士(文学)(早稲田大学)。東北公益文科大学公益学部助教、准教授、教授を経て、2020年より東京都立大学人文社会学部准教授。専門は教育哲学。木浪 凜太郎 さん早稲田大学文学部哲学コースを卒業後、文学研究科哲学コースに進学。修士課程修了後は2024年4月より新聞社にて整理記者として働く。修了生の声
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