文学研究科 (日本語)
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修了生の声文学研究科を経て社会、世界へ。修士課程博士後期課程自分の問いに腰を据えて取り組むために進学しました。視野の狭さと勉強不足を痛感するばかりでしたが、様々な知識と関心をもつ教員や学生ととことん対話できる環境は価値あるものでした。院生ラウンジでも、居酒屋でも、口を開けば哲学の話ばかりしていたように思いますし、自分の中の難問に答える手がかりを得たのはいつも先輩や同期と話しているときでした。いま私は整理記者といって、新聞記事に見出しをつけて紙面にレイアウトする仕事をしています。論文から著者の主張を読み取って適切に引用・要約するという修士課程時代の訓練が、そのまま仕事に役立っていると感じます。より高い専門性を身につけたいと思い、上代から現代まで幅広く日本語を学びながら、自分の研究ができるこのコースに進学しました。文学研究科在学中は「わ」や「かな」など日本語の文末表現を研究していました。授業や学会では、他の院生の研究発表を聞く機会が多くあります。自分とは異なる研究関心を持つ人の発表も含め、多くの研究発表を聞くことができ、良い刺激を受けました。現在は国語科の教員として、文語文法や口語文法を教えています。大学院での学びや研究をいかして、生徒に日本語の面白さを伝えていきたいです。木浪 凜太郎さん早稲田大学文学部哲学コースを卒業後、文学研究科哲学コースに進学。修士課程修了後は2024年4月より新聞社にて整理記者として働く。小俣 真由佳さん立教大学文学部を卒業後、文学研究科日本語日本文学コースに進学。修士課程修了後は2024年4月より私立の中高一貫校で国語科の教員を務めている。文学研究科文学研究科コース紹介コース紹介日本語日本文学コース日本語日本文学コース上代から近現代までの日本文学研究、和漢比較文学研究、語彙・音韻・文法などの日本語学研究と、さまざまな領域を広く深くカバーしています。多彩な学生が集まり、国際色豊かで活気に満ちています。研究者として活躍する修了生も多く、早稲田大学国文学会など、研究を深め交流できる場も整っています。演劇映像学コース演劇映像学コース演劇(日本・西洋)・舞踊・映画(映画史・映画理論)の教員を擁する本コースは、身体・映像に関わる文化表象について総合的に考察し、その営みを通じて坪内逍遙以来の演劇研究の伝統を発展的に継承しています。文化人類学コース文化人類学コース①基礎教育の確立、②フィールドワーク教育に重点をおいた指導をしています。宗教や経済、開発、移動、ジェンダーなどを専門領域とする専任教員と多彩な非常勤講師が一体となって、充実した研究教育指導をおこない、個々のフィールドワーク実施と研究テーマの探求をサポートします。哲学コース哲学コース古代・中世・近代・現代(英、独、仏)の教員を揃え、倫理学・美学・宗教学の研究体制をも整えてきた本コースは、この数年間、新任教員を迎え、従来の体制を維持しつつ、新たな哲学研究の展開を開始しています。英文学コース英文学コースネイティヴ・スピーカー主導によるアカデミック・リテラシーの向上をはじめ、英語圏文学・英語学・英語教育を専門とする多彩な教員の下で幅広い知識や解釈力を養い、研究能力・学術的発信力の育成に努めています。美術史学コース美術史学コース日本・東洋・西洋の三領域からなる本コースは、美術史学の研究者・専門家を養成し、学芸員となるための実践的なディシプリンも提供しています。書家、歌人として高名な會津八一が開設して以来100年近くの歴史を誇り、文化の創造・継承・発信に関わる広い領域で活躍する人材を輩出しています。表象・メディア論コース表象・メディア論コースメディア・身体・イメージという三つの観点を軸とした、演劇や映像、現代思想等に関わる領域横断的な研究の実践の場です。情報学、サブカルチャー、人間行動学、近現代アートを守備範囲とする新任教員が加わり、国内外の文化を牽引する研究者や実務家の育成を目指しています。東洋哲学コース東洋哲学コース南アジア(主としてインド)および東アジア(特に中国・日本)を中心とする地域の思想や宗教の研究ができます。それぞれの課題を深めるため、関連領域の多彩な講義が開講されています。津田左右吉以来の伝統を持ち、今日では国際的視点からの研究も盛んになっています。フランス語フランス文学コースフランス語フランス文学コース中世・ルネサンスから現代にいたるまで、フランス文学の全体を研究できる場であるのはもちろん、近年は思想や美術、社会科学等との境界領域で研究する大学院生も多く、さらに広く自由な研究環境作りに取り組んでいます。日本史学コース日本史学コース古代・中世・近世・近現代の各時代に複数の専任教員を擁し、本格的な日本史研究を領域横断的に展開しています。その際、アジア・ヨーロッパとの関係も視野に入れています。研究者、アーキビスト、学芸員、教員など専門性を活かした職業につく修了者も多く、研究教育環境が整っています。現代文芸コース(修士課程のみ)現代文芸コース(修士課程のみ)現代文芸の諸相を幅広く研究する教員が演習と講義を担当する本コースでは、時代の動向を視野に入れたアクチュアルかつ領域横断的な知性を磨き、同時代の文学と文化現象への多様なアプローチと方法にふれることができます。

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