4ざまな言葉を使って、共に学んだり、仕事をしたりする機会が日常化しています。多様な背景を持つ人びとが、言語や文化を越えて、いかにコミュニケーションをとり、相互理解を深めていけるかは、現代に生きる私たちの共通課題だといってよいでしょう。コミュニケーションの実践にあたっては、言語がきわめて重要です。日本語を使ったコミュニケーションも例外ではなく、世界のさまざまな地域で、日本語でのコミュニケーションが行われています。「日本人」「日本語母語話者」といった人びとが介在しない日本語のコミュニケーションも決して珍しいものではありません。このような現代社会において、日本語教育が果たす役割とは何か。日本語教育によってどのような未来を創出できるのか。日本語教育研究科は、常に考えています。社会作りに貢献できる人材の育成です。たとえば「日本語教師」はその一例です。日本語を学びたいと思っている人びとの多様なニーズ、背景を汲みとることができ、それに応えて、適切なコースがデザインできる、そのような「日本語教師」が社会において果たす役割は、ますます大きなものとなっています。また、日本語教育学の知見を持って活躍できる人材は、必ずしも「日本語教師」ばかりではありません。「言語」を学ぶというのはどのような営みなのか。新しい「言語」を獲得するということは、個人にとって、社会にとってどのような意味を持つのか。このような広い視野で日本語教育学をとらえ、その学びを自身の中に落とし込み、大学院で得た知見を実践の中で生かし、相互理解と相互尊重を深めていける。日本語教育研究科は、そのような人材を育成します。基本理念日本語教育が創出する日本語教育が創出する未来未来現代社会においては、人びとが国境を越えて移動し、さま 育成する人材像日本語教育学の知見を日本語教育学の知見を持って社会に貢献する持って社会に貢献する人材人材当研究科が目指しているのは、日本語教育学の知見を持って教育理念
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