在学生在学生1学期目に履修した基礎演習では、研究の進め方の基本を習得するとともに、自分の問題意識を明確にしながら研究テーマの検討を進めました。先生方との面談を通じてアドバイスやコメントをいただけたことに加えて、ゼミを見学できたことも良かったです。各ゼミの内容や雰囲気を知った上で選ぶことができました。また、自分の興味やニーズに合わせて、多様な選択肢から科目を履修できることも日研の魅力です。同期生や先輩たちの経歴や背景はさまざまで、授業内外でのディスカッションを通じて、異なる視点を得ながら自分の考えを整理していく過程はとても刺激に満ちています。これまで教科書から学んできた日本語や自分の学習経験を振り返り、新しい角度から見直す機会となっています。実践研究科目ではそれぞれに異なる授業スタイルを見ることができて勉強になります。教師を中心に進める授業だけでなく、より活発な双方向の授業を考えていく重要性を学びました。修了後は台湾で日本語教師になることを目指しています。日研で積んだ経験を教育現場で活かしたいと思います。1学期目の終了後に1年休学し、日本語教師としてアル ゼンチンで活動しました。日本語教育の孤立環境にある現地での活動を通して、海外における日本語教育の意義や目的に関心が高まり、このテーマで修士論文に取り組む予定です。日研では普段から「なぜ〇〇ですか」「何のために〇〇をしますか」といった根本的な問いが飛び交い、これまで半ば無意識に行ってきたことを問い直し言語化することが求められます。 この繰り返しのなかで問題意識などを粘り強く建設的に、そして批判的に考えられるようになってきたと感じます。修了後は海外で日本語教育に携わりたいと考えています。日本を訪れることが難しい学生にとって、現地の日本語教 育は日本とのつながりを感じられる唯一の機会です。そうした人たちのニーズに応えながら、日本語教育が現地で果たすべき役割を模索し続けることが将来的な目標です。14修士課程修士課程実践研究を通じて得た授業についての新たな視点を教育の現場で活かしたい台湾大学在学中に日本語を専攻し、教職課程も履修しました。卒業後、半年間の教育実習を経て高校の日本語教師資格を取得しましたが、留学経験がない自分に力不足を感じていました。能力の向上を目標に据え、日本に留学して早稲田の日研で学ぶことを選択しました。在学中に海外で1年活動。現地で抱いた問題意識に基づく研究テーマを追究中大学で学んだ日本語教育の分野をさらに追究して専門性を高めたいと、大学院への進学を決めました。日研を選んだのは、社会と不可分な関係にある日本語教育学の学びを実現できるカリキュラムや環境に魅力を感じたからです。これまでに履修した科目で、印象に残る一つが「日本語教育実践研究(5)」です。教科書には現れない「生きた日本語」とは何で、それをどのように扱うかについて、受講生と議論を交わし考え抜いたことは何にも代えがたい貴重な経験になりました。リン ヨクテイ2024年4月修士課程入学国立台湾大学で日本語を専攻し、2022年6月に卒業後、第二外国語としての高校日本語教師資格を取得。日本語教育の能力を高めるために日本への留学を選択し、2024年4月当研究科修士課程に入学。日本語教育における手書き学習をテーマに修士論文に取り組む予定。髙橋 諒弥2023年4月修士課程入学高校生の頃から将来は日本語教育に携わる目標を持ち、関西外国語大学外国語学部では日本語教員養成課程を履修。2023年に卒業し、当研究科修士課程に進学。在学中に1年休学しアルゼンチンで日本語教師として活動。現地での経験や問題意識を踏まえ、海外日本語教育の意義や目的論について修士論文を執筆予定。
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