自分がやり切ったと感じることをしてみたいと進学を決めました。中国の大学を卒業後、商学研究科へ進学。林氏の一連の行動の先に常にあったもの。それは、「希望する就職先で働きたい」という思い。学部4年で就職内定も決まっていた松井氏、迷いながらも研究への想いが強く修士課程へ。さらに、尊敬する指導教員のもとで自分のテーマを突き詰めたいと博士課程へ進学した。早稲田大学商学部 早稲田大学商学研究科修士課程修了早稲田大学商学研究科博士後期課程学生研究の傍ら助手も務める05※英国のQS社が世界の300大学を就職力で格付けしたランキング。林:学部3年生のときに中国で日系企業のインターンシップに参加しました。そこで、日本での留学経験があり、マスターを持っていると就職先の選択肢が広がることを知り、日本の大学院に進学することを決めました。早稲田を選んだのは、昔から中国と深いつながりがあり、QS Graduate Employability Rankings※でも常に上位にランクインしているから。商学研究科に進学してみると、周りには自分より優秀で努力を惜しまない学生がたくさんいました。その中で自分も負けないように頑張り、切磋琢磨したことで成長できた今の自分を実感しています。就職活動では、企業訪問や面接を受ける中で、日本のビジネス社会では学業成績だけでなく、人と人のつながりなどの人間性も重視されているなと感じました。商学研究科で専門分野の研究だけでなく、他国の文化への理解や各国の学生たちといい関係をつくるといった人間性の向上につながることを学べたことは就職活動でとても役立ちましたし、今後、高度専門職業人としてグローバルに活動するときにも、きっと役に立つに違いないと思っています。松井:学部・修士5年一貫修了制度を利用して、1年間で商学研究科修士課程を修了し、博士後期課程に進みました。修士課程への進学のきっかけは、学部3年生の冬のゼミで行ったグループ研究です。仮説立脚からデータ収集・分析や結果の解釈までをゼミ同期と一緒に取り組んだ際に、自分ひとりでも研究・分析ができるようになりたい、より大きな達成感を得てみたいと感じました。大学4年の春まで、就職活動は続けて内定もいただきましたが、このまま就職するのか、それとも研究ができる大学院に進むのか迷いました。自分がやり切ったと感じることをしてみたい、「研究」が自分に合っているかどうか確かめてみたい、そう思い大学4年の夏に進学を決めました。修士課程の1年目にちょうどコロナ禍となり、イレギュラーなスタートとなりましたが、その分もっと自分で考えなければ、自分で行動しなければと強く感じました。博士後期課程への進学は、テーマを決めてまさに走り出した段階でしたので、さらに突き詰めていきたいと思ったから。そして、尊敬する指導教員のもとで研究が続けられることでした。論文作成は、とても大変な一方で、少しずつ知識が蓄えられていき、自身の成長を実感することができます。また、違う分野の知識も吸収していく中で、それらがマッチング、リンクすることで、自身の専門分野においてこれまで見えなかった輪郭がはっきりしていき、研究が面白くなっていきます。将来は大学の教員を目指して頑張っています。student
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