モノSDQM品質管理PMプラント保全HRヒト統合データベース情報FIECCOIMTRPSWFISカネ12大企業のすべてまたは一部のビジネスプロセスがERP(Enterprise Resource Planning)システムにより管理されている現実を鑑み、獲得すべきITスキルの中核にERPシステムスキルを位置づけ、ERPシステムの実機を活用した複数のERP関連講座を展開しています。当研究科のERP関連講座は、SAP■ERPシステム環境下の監査の現場で自主的に行動できるようになることを目標としています。例えば「ERPシステム実務」では、内部統制の実行力養成の観点から、購買、在庫など各ビジネスプロセスと会計情報の相互依存性を学びます。いずれの科目でも、ERPシステムの実機を用いた豊富な演習によって学習内容を定着させ、現場で活きるスキルを修得していきます。ERPシステム教育PP-PIプロセス生産管理MM在庫/購買管理PP販売管理生産計画/管理人事管理財務会計経営管理管理会計投資管理財務会計プロジェクト管理ワークフロー業種別ソリューション野村 俊一 准教授伏見 俊行 教授+++++++ICT・コンサルティング鈴木 孝則 教授情報システムへの理解を深め、実務スキルを習得企業のビジネスを支える仕組みを理解する際、情報システムに関する理解は、避けて通れません。会計の専門家にとって必要なICT(Information and Communication Technology)知識は、2つあります。1つは、企業の内部統制を理解するために、情報システムの大枠を把握できる知識です。監査で考える情報システムは、システム的側面だけでなく、人が行う作業とシステムが一体となって初めて機能すると考え、両者を併せて理解し評価するものと考えます。講義では、販売プロセスや購買プロセスなどの典型パターンとシステムの関係を学びます。もう1つは、会計仕訳データ、総勘定元帳データ、各種台帳データ等を目的に応じて自由自在に加工編集できる知識です。講義では、データの可視化の手法や大量データの取り扱いなども取り上げます。データ操作のスキルは、説明力の向上に繋がります。コンサルティング業務や、一般事業会社の経理業務などにおいても役立つでしょう。データサイエンス専門能力×データサイエンスで会計・保険の未来を切り拓く会計や保険数理の専門家にとって、データサイエンスは専門能力を活かして新たな価値を創造する強力な武器となります。ビジネスの現場でデータ分析を成功させるには、データサイエンスだけでなく、対象のビジネスへの深い理解を基盤とした問題認識力と問題解決力が求められます。会計でも保険でも企業は膨大なデータを持て余している中、専門知識に基づき適切にデータを分析して新たな知見を引き出せる専門家には、従来のデータサイエンティストを超える希少価値があります。会計研究科では「データサイエンスⅠ・Ⅱ」でデータ分析の基本から最新のディープラーニングまで体系的に学べるほか、「データサイエンス演習」で会計・保険の実データを分析して新たな知見を得るプロセスを実践的に体験できます。さらに、各専門分野に特化したデータ分析を扱う授業も充実しています。会計・保険という確立された専門領域に新たな可能性を切り拓きたい方はぜひ会計研究科でデータサイエンスを学び、未来のキャリアを広げてください。税 務租税計画の立案力習得で、会計コンサルタント能力を高める現代ビジネスにおいては、税コストの適切なマネジメントが効率的な企業経営にとって不可欠なものとされています。租税法を学び、その基礎理論と実地での応用力を習得して、合理的な租税計画の立案力を養成することは、コンサルタントの一面も持つ会計のプロとしては必須と言えるでしょう。当研究科の租税法関連の講義は、そのような特性をふまえながら、租税法の立法趣旨を支える公平負担の原則や租税法律主義の要請の各税法への具体的適用のあり方を学び、その基礎の上に、主要税目(法人税、所得税、消費税、国際税務等)の基本構造を習得して、更には重要判例の分析により実践的な税法解釈力を備えることを目的としています。これにより、公認会計士試験や税理士試験への対応はもとより、その後の会計プロフェッショナルとしてのキャリアパスにおいて、税にも強い会計専門家としてライバルと差別化した優位性を発揮できる可能性が高まります。PLUS ONE Programプラスワンを磨く11
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