教育学研究科 (日本語)
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在学生の声 学校教育専攻は、本大学教育学部教育学科の3専修(教育学専修、生涯教育学専修、教育心理学専修)および初等教育学専攻を母体としてカリキュラム配置を行い、より高度な専門的力量を備えた初等・中等教育学校の教員養成・研修ならびに生涯教育の専門家養成を基本的な使命とする専攻です。 したがって、本専攻は、学校あるいは社会における教育現場の要請に応じうる人材の育成、ならびに現職教員の研修とその理論的研究をねらいとしています。そのために、カリキュラムは、教育実践と教育理論の密接な連携を考慮して組まれており、より高度な教育学的専門知識の涵養はもとより、教育現場での諸課題への対応と展望がはかられるよう、演習、研究指導等において工夫がなされています。また、講義には、他専攻の大学院生も参加して教育学的学識を深めるよう履修要項が定められています。 教師教育を主目的の一つとする本専攻は、学校教育に関する実践的・理論的な専門科目が重点的に配当されているところに特色があります。科目名教育学研究指導教育史研究指導教育哲学研究指導比較教育学研究指導教育行財政学研究指導教育内容・方法研究指導学校経営学研究指導教育工学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導発達・教育心理学研究指導臨床心理学研究指導教育評価・測定研究指導学校心理学研究指導社会心理学研究指導教育社会学研究指導社会教育学研究指導生涯教育学研究指導生涯教育学研究指導学校教育専攻2024年入学笠原 碧担当教員藤井 千春三上 敦史坂倉 裕治鴨川 明子阿内 春生根津 朋実菊地 栄治三尾 忠男河村 茂雄佐藤 隆之大泉 義一佐藤 寛之大村龍太郎上淵  寿堀  正士椎名 乾平本田 恵子安達 智子吉田  文坂内 夏子濱中 淳子田辺 智子 佐藤隆之教授のもとで、教育思想を学んでいます。研究テーマは成人教育で、現在は先行研究やアメリカの成人教育に関する文献を読み進めています。 当研究科には、現職の教員の方や社会人の方、学部から進学された方など、多様なご経験やご専門を持つ方々が在籍しています。教育心理学やデザイン教育など、専門分野以外の講義も受講することができ、そうした学びが自身の研究にも活かされています。先生方との距離が近く、専攻や研究室を超えた学生同士の交流もとても盛んです。尊敬する方々のもとで、研究者としてだけでなく、人としての成長も日々感じています。キャリアの中で教育に携わる方だけでなく、ご自身の見識や課題意識をさらに広げたいという方にも魅力的な環境です。J.デューイを中心にアメリカのプラグマティズムの教育思想と教育理論を学ぶ。近現代の日本教育史について、制度・政策・実態を解明する手法を指導する。教育課題の解決のためにとるべき思考の手順について、認識を磨くことを主眼に指導する。世界各国・地域における教育の現状と課題を比較の手法により明らかにする。教育行政学に立脚し、教育の行政・制度・政策を分析するための理論と方法を指導する。学校等の諸実践を、「カリキュラム」という視点から検討する。学校経営や教育改革をめぐる諸課題と臨床的に向き合い「場」を豊かにする理論を構築する。教育の諸課題をシステムズアプローチで分析し、工学的に最適化を探求する方法を学ぶ。教育・発達に関する文献研究、データの収集・分析、論文作成の指導を行う。教育の思想及びそれを実践に移す原理や実践史について指導を行う。学校内外における美術・デザインに関する教育のあり方について理論的・実践的研究を行う。学習者の科学概念構築過程等について認識論的観点をふまえ理論的・実証的に探究する。学習者と教師の共主体としての授業づくり・学級づくりを理論的・実践的に検討する。情意の発達とその適応との関係及び、学習動機づけや学習方略や学びの関係等の指導を行う。教育と臨床心理学、精神医学との関係の中で生じる様々な問題を、修士論文の題材として取り上げ指導する。認知心理学的発想を用いた評価・測定モデルおよび統計学の歴史的基盤を扱う。学校心理学、インクルーシブ教育、矯正教育に関する実践的研究を行う。社会心理学、産業心理学領域における量的研究の指導を行う。教育を社会学的に分析するための理論と方法について指導を行う。社会教育および成人教育に関する理論的研究を行う。高等教育、就業後の学びについて社会科学的に議論する方法を指導する。図書館や生涯教育について理論的・実証的に研究を行う。2026年度開講予定5研究指導内容教育哲学研究指導 坂倉 裕治 教授 哲学するとは、日頃、知っているとか、可能であるとか思い込んでいる事柄が、ほんとうにそうなのか、あらためて問い直そうとする知的態度です。教育学のなかで哲学の研究手法が重要なのは、教育哲学が危機管理の役割を担っているからです。事が思ったように展開しなかったとき、想定外のことがおこったとき、「してはならないこと」を示しうるからです。本研究指導では、教育にかかわる問題を批判的に吟味検討する手続きに習熟することを目標とします。批判(critic)の語は、「区別する」、「選別する」といった語義を持つ古典ギリシア語に由来し、真・善・美を選びとるために、そうでないものをていねいに、ねばり強く払いのけていく知的作業を意味します。修士課程学校教育専攻

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