在学生の声8 社会科教育専攻は、社会科教育の人材育成に貢献してきた本学教育学部社会科の歴史のうえに立って、新しい時代に望まれる高度な見識と力量を持った社会科教育の実践者ならびに専門研究者の育成を目指すと同時に、社会一般が求める職業人の育成にも貢献することを目的としています。 本専攻では、社会認識に関する学問分野のなかから、社会科教育学、歴史学、地理学、政治学、経済学、社会学、メディア・コミュニケーション学という7つの専門分野を設定しています。入学者は、まず、専門の演習と研究指導を受講することを通じて、各自が選んだ専門分野の研究を深く掘り下げて学び、具体的な研究方法論を会得し、優れた修士論文を作成することを目指します。しかし、それと同時に、各自の専門以外の隣接学問分野の多様な講義も積極的に受講することにより、知的視野を拡大し、総合的な知見を養うことも期待されています。このような専門研究の見識と総合的教養とを併せ持ち、今後のわが国の社会科教育のみならず、さまざまな分野で広く将来を担うことのできる人材を育成することが、本専攻の教育の目標となっています。社会科教育研究指導社会科教育研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導地理学研究指導 地理学研究指導地理学研究指導政治学研究指導経済学研究指導社会学研究指導社会学研究指導社会科教育専攻2023年入学小林 敬汰高木 徳郎大橋 幸泰三村 昌司岡本 隆司石濱裕美子小松 香織堀越 宏一小森 宏美久保 純子箸本 健二山内 昌和遠藤 美奈熊谷 善彰若林 幹夫野上 元担当教員池 俊介近藤 孝弘 私は、高木徳郎先生のゼミで、日本中世史について学んでいます。研究テーマは、若狭国太良荘における室町期の荘家の一揆で、現在は先行研究と関連文書を読み進めています。 社会科教育専攻の特に歴史学分野の魅力は、所属ゼミ以外のゼミにも積極的に参加しやすいところです。私も日本近世史ゼミに参加していますし、加えて日本近現代史ゼミに参加している友人もいます。また、地理学や教育学などの他の分野の授業も履修することができ、様々な専攻の学生との交流が可能です。非常勤講師や就職活動を研究と両立している学生も多く、様々なキャリアを自由に選択することができます。研究を深めたい方や教員志望の方だけでなく、自らの見識を広げたい方にも魅力的な学びの場だと思います。社会科教育論のうち、主として地理教育論についての研究指導を行う。公民教育・歴史教育研究を自立的に進めるための知識・技能の習得を目指す。日本中世の社会や経済、環境や文化の諸問題を考察し、研究と教育を両立する教員の育成を目指す。日本近世史の研究指導。「生活の専門家」(民衆)の視座を大事にする。日本近現代史およびアーカイブズ学に関する研究指導。漢語圏を中心にした東アジアの歴史全般の研究指導を行う。チベット、モンゴル、中国の歴史についての実証的研究を行う。オスマン帝国史を中心にトルコ史全般にわたって研究指導を行う。古代から17世紀頃までのヨーロッパ史についての研究指導。東欧史・ロシア史・北欧史研究。中東欧・バルト地域研究。平野の地形・環境変遷を中心としてフィールドワークを重視した研究。経済地理学、都市地理学の視点から、都市の産業立地や中心市街地問題を考察する。人口地理学や農山漁村地理学に関する研究指導を行う。憲法解釈論及び憲法理論に関する各自のテーマについて研究指導を行う。価格変動メカニズムと不確実性の下での意思決定についての分析。都市、メディア、時間、空間、身体等を対象とした社会学理論、比較社会学、現代社会論。「戦争・軍隊と社会」に関わる歴史的・現代的なテーマについて研究指導を行う。2025年度開講予定科目名研究指導内容社会科教育学研究指導 近藤 孝弘 教授 私の研究室では、社会科教育学の一分野として特に政治教育学の研究指導を行っています。政治教育学は,学校の教科で言えば近現代史を中心とする歴史と公民を対象とする学問領域ですが、実際にはより広く他教科や学校外の教育も視野に含みます。 目指しているのは、良い授業ができるようになるためというよりも、特定の形で政治や歴史を教えることが持つ社会的な意味を分析的に理解する知のあり方で、ゼミのみなさんには、研究職を目指さない場合にも、こうした研究者の視点を獲得してほしいと考えています。実際、歴史の授業が地域に根ざすことの意味についての考察や、欧州評議会の市民性教育の分析など、多岐に及ぶ研究が進められ、多くの成果が関連する学会で評価されています。修士課程社会科教育専攻
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