教育学研究科 (日本語)
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在学生の声6 国語教育専攻は、国語教育界への人材の育成に貢献して来た本大学教育学部国語国文学科および現職教員の再教育に貢献してきた専攻科(国語国文学専攻科)の歴史の上に立って、新しい時代に望まれるより高度な学識と実践力を備えた国語教育の実践者ならびに専門研究者の育成を目標としています。 本専攻では、以上の見地から、国語科教育、日本語学、国文学、中国古典文学の四つの分野を設定し、各自が選んだ専門分野の研究を演習と研究指導によって深めるとともに、講義科目を履修することによって隣接分野を学ぶことを通じて、わが国の今後の国語教育界をはじめとして、さまざまな専門分野で活躍し得る高度の専門性を身につけることができます。 また本専攻では、日本語教育のためのカリキュラムを用意し、日本語教師たろうとする者のためにも道を開いています。国語科教育研究指導国語科教育研究指導日本語学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国文学研究指導国語教育専攻2021年入学田中 さくら担当教員幸田 国広菊野 雅之松木 正恵松本 直樹新美 哲彦福家 俊幸田渕句美子内山 精也石原 千秋金井 景子五味渕典嗣和田 敦彦 学部時代からお世話になっている内山先生のゼミで、中国文学について学んでいます。中唐の韓愈という文人を専門とし、修士論文では漢文教材としての韓愈作品について研究しました。 私は院の学籍に加え、科目等履修生制度を利用し、高校の一種・専修免許を取得しました。 本研究科では専門分野について研究を深めるとともに、国語教育に関しても幅広く学ぶことができます。一種免許に必要な教職課程に加え、発展的な内容を学習できたことが今後の教員生活で活かせるような学びに繋がりました。 また、様々な学問分野を専門とし、教育に対して熱意のある学生の方々と交流できるのも大きな利点です。そのような中で得た学びは、教員志望、またそうでない方にとっても充実したものになると思います。主として国語教育の歴史的研究、理論的研究について指導する。教科書・教材・言語活動研究、国語科指導内容論、教育史研究などについて指導を行う。日本語学の各領域・分野につき、言語資料の整理・分析を通して指導を行う。『記』『紀』「風土記」『萬葉集』等の上代文学を対象とした研究指導を行う。平安時代における散文と後世の受容を中心に研究指導を行う。中古の物語文学や日記文学を対象に研究指導を行う。平安時代後半から中世の和歌・日記・女房文学の研究指導を行う。唐宋詩文の研究を主とするが、漢文教育についても指導を行う。日本近現代文学に関する修士論文作成に向けて、アドバイス、添削などを行う。日本の近現代文学について、メディアやジェンダーを視座としつつ、作品や作家を理解する。日本の近現代文学・文化を対象とする研究の支援と指導を行う。日本の近、現代文学研究。読者・読書の歴史、出版史を含む。2024年度開講予定科目名研究指導内容国語科教育研究指導 幸田 国広 教授 みなさんはご自身が経験してきた国語の授業のことはよく知っていても、国語科教育研究については、おそらく身近なものではないでしょう。国語科という教科教育に関する研究ですから、知らないのが当然です。例えば、国語科とはいつからあるのか、なぜつくられたのか、昔の国語科と今の国語科は何が違うのか、といった歴史的な視点から教科書や教育課程、授業実践を研究したり、海外の国語教育と比較を行ったりしながら、「国語科教育とは何か」を明らかにしていくのが国語科教育研究の基本的なスタンスです。近年では、研究方法もより高度化し、認知心理学や社会統計分析等の近接諸学問の手法を取り入れながら多様化しています。大学院生は、最新の国語科教育研究を批判的に検討しながら、研究方法に自覚的になることが第一歩です。研究指導では、院生各自の研究テーマを相互に共有し、議論を深めながら学会発表や論文執筆に向けたアドバイス・支援を行います。修士課程国語教育専攻

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