在学生の声 学校教育専攻は、本大学教育学部教育学科の3専修(教育学専修、生涯教育学専修、教育心理学専修)および初等教育学専攻を母体としてカリキュラム配置を行い、より高度な専門的力量を備えた初等・中等教育学校の教員養成・研修ならびに生涯教育の専門家養成を基本的な使命とする専攻です。 したがって、本専攻は、学校あるいは社会における教育現場の要請に応じうる人材の育成、ならびに現職教員の研修とその理論的研究をねらいとしています。そのために、カリキュラムは、教育実践と教育理論の密接な連携を考慮して組まれており、より高度な教育学的専門知識の涵養はもとより、教育現場での諸課題への対応と展望がはかられるよう、演習、研究指導等において工夫がなされています。また、講義には、他専攻の大学院生も参加して教育学的学識を深めるよう履修要項が定められています。 教師教育を主目的の一つとする本専攻は、学校教育に関する実践的・理論的な専門科目が重点的に配当されているところに特色があります。科目名教育学研究指導教育史研究指導教育哲学研究指導教育内容・方法研究指導学校経営学研究指導教育工学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導初等教育学研究指導発達・教育心理学研究指導臨床心理学研究指導教育評価・測定研究指導障害・神経心理学研究指導学校心理学研究指導特別支援教育学研究指導社会心理学研究指導教育社会学研究指導社会教育学研究指導社会教育学研究指導社会教育学研究指導生涯教育学研究指導学校教育専攻2022年入学白石 智奈美担当教員藤井 千春三上 敦史坂倉 裕治根津 朋実菊地 栄治三尾 忠男河村 茂雄佐藤 隆之大泉 義一佐藤 寛之上淵 寿堀 正士椎名 乾平坂爪 一幸本田 恵子梅永 雄二安達 智子吉田 文小林 敦子坂内 夏子矢口 徹也濱中 淳子 坂爪一幸教授のもとで神経心理学を学び、発達障害児者へ効果的な支援について研究をしています。また、公認心理師という国家資格取得のために、日々教育現場等で心理実習にも励んでいます。 当研究科には、多様な専門性や経歴の方が在籍しているため、授業での交流を通して、教育に関するあらゆるテーマを多角的にとらえる力を養うことができます。私は加えて、心理学を基礎から応用まで、理論と実践を幅広く学ぶ中で、心理師として必要な素養も磨くことができました。 大学院では、何事にも主体的に考え、発信する力が求められると日々感じています。そして、主体的に取り組むほど、自らを高めていける環境が、当研究科にはあると思います。皆さんも是非、大学院で充実した日々を送ってみませんか。J.デューイを中心にアメリカのプラグマティズムの教育思想と教育理論を学ぶ。近現代の日本教育史について、制度・政策・実態を解明する手法を指導する。教育課題の解決のためにとるべき思考の手順について、認識を磨くことを主眼に指導する。学校等の諸実践を、「カリキュラム」という視点から検討する。学校経営や教育改革をめぐる諸課題と臨床的に向き合い「場」を豊かにする理論を構築する。教育の諸課題をシステムズアプローチで分析し、工学的に最適化を探求する方法を学ぶ。教育・発達に関する文献研究、データの収集・分析、論文作成の指導を行う。教育の思想とその実践について「経験主義」や「新教育」などを取り上げて検討する。学校内外における視覚芸術・デザインに関する教育のあり方について理論的・実践的研究を行う。学習者の科学概念構築過程等について認識論的観点をふまえ理論的・実証的に探究する。情意の発達とその適応との関係及び、学習動機づけや学習方略や学びの関係等の指導を行う。教育と臨床心理学、精神医学との関係の中で生じる様々な問題を、修士論文の題材として取り上げ指導する。認知心理学的発想を用いた評価・測定モデルおよび統計学の歴史的基盤を扱う。人間の「障害」から心と脳の関係や治療・教育・支援を考えていく。学校心理学、インクルーシブ教育、矯正教育に関する実践的研究を行う。知的障害を伴う自閉症児に対して構造化による指導について研究指導を行う。社会心理学、産業心理学領域における量的研究の指導を行う。教育を社会学的に分析するための理論と方法について指導を行う。社会教育・家庭教育に関して、国際的に比較しながら、理論的研究を行う。生涯にわたる人間形成と教育のあり方、生涯学習支援に関する研究手法を学ぶ。社会教育・生涯教育(成人、女性、青少年教育)の理論を研究する。高等教育、就業後の学びについて社会科学的に議論する方法を指導する。2024年度開講予定5研究指導内容障害・神経心理学研究指導 坂爪 一幸 教授 本研究指導では主に、人間の示す“障害”という状態を通じて、人間の存在性と人間形成の問題を深く、また広く考察できるようになることを目標にしています。人間は発達(変化)する存在です。小児期から成人期、そして高齢期まで、人間に現れる発達性や獲得性のさまざまな“障害”(発達障害・高次脳機能障害・認知症など)にみられる現象(症状)から、心理学が対象とする「心」を考えます(人間理解)。心と脳の関係や心の構造などです。さらに“障害”自体やそれから生じるさまざまな問題(苦悩)への支援を考えます(人間形成)。治療やリハビリテーション、また療育や教育などです。このように、理論と実践の両面から実証的に探求してゆきます。修士課程学校教育専攻
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