教育学研究科 (日本語)
10/24

在学生の声8 社会科教育専攻は、社会科教育の人材育成に貢献してきた本学教育学部社会科の歴史のうえに立って、新しい時代に望まれる高度な見識と力量を持った社会科教育の実践者ならびに専門研究者の育成を目指すと同時に、社会一般が求める職業人の育成にも貢献することを目的としています。 本専攻では、社会認識に関する学問分野のなかから、社会科教育、歴史学、地理学、政治学、経済学、社会学、メディア・コミュニケーション学という7つの専門分野を設定しています。入学者は、まず、専門の演習と研究指導を受講することを通じて、各自が選んだ専門分野の研究を深く掘り下げて学び、具体的な研究方法論を会得し、優れた修士論文を作成することを目指します。しかし、それと同時に、各自の専門以外の隣接学問分野の多様な講義も積極的に受講することにより、知的視野を拡大し、総合的な知見を養うことも期待されています。このような専門研究の見識と総合的教養とを併せ持ち、今後のわが国の社会科教育のみならず、さまざまな分野で広く将来を担うことのできる人材を育成することが、本専攻の教育の目標となっています。社会科教育研究指導社会科教育研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導地理学研究指導 地理学研究指導地理学研究指導政治学研究指導経済学研究指導社会学研究指導社会学研究指導社会科教育専攻2021年入学宮崎 勇利高木 徳郎大橋 幸泰石濱裕美子小松 香織堀越 宏一小森 宏美久保 純子箸本 健二山内 昌和遠藤 美奈熊谷 善彰若林 幹夫野上  元担当教員池  俊介近藤 孝弘 私は箸本健二教授の下で、都市地理学の研究をしておりました。修士論文は、少子化の中で増加している東京大都市圏郊外団地周辺の小中学校の廃校を対象に、その跡地利用用途の分布上の特徴や地域差について執筆しました。ゼミや勉強会には地理学の様々な分野の第一人者がいます。自分にはない視点から多くのアドバイスを頂き、研究をより発展させられました。 私は地理学ゼミの所属でしたが、歴史学や教育学、心理学を専攻する院生とも交流する機会があり、異分野の専門的な考え方にも触れられました。教育学研究科は、研究を深めたい方だけでなく自らの見識を広げたい方にとっても、非常に恵まれた学びの場であると思います。社会科教育論のうち、主として地理教育論についての研究指導を行う。公民教育・歴史教育研究を自立的に進めるための知識・技能の習得を目指す。日本中世の社会や経済、環境や文化の諸問題を考察し、研究と教育を両立する教員の育成を目指す。日本近世史の研究指導。「生活の専門家」(民衆)の視座を大事にする。チベット、モンゴル、中国の歴史についての実証的研究を行う。オスマン帝国史を中心にトルコ史全般にわたって研究指導を行う。古代から17世紀頃までのヨーロッパ史についての研究指導。東欧史・ロシア史・北欧史研究。中東欧・バルト地域研究。平野の地形・環境変遷を中心としてフィールドワークを重視した研究。経済地理学、都市地理学の視点から、都市の産業立地や中心市街地問題を考察する。人口地理学や農山漁村地理学に関する研究指導を行う。憲法解釈論及び憲法理論に関する各自のテーマについて研究指導を行う。価格変動メカニズムと不確実性の下での意思決定についての分析。都市、メディア、時間、空間、身体等を対象とした社会学理論、比較社会学、現代社会論。「戦争・軍隊と社会」に関わる歴史的・現代的なテーマについて研究指導を行う。ゼミによる村方文書(新潟県三条市本龍寺)の調査風景2024年度開講予定科目名研究指導内容歴史学研究指導 大橋 幸泰 教授 歴史学は過去の人々が残した痕跡を手がかりにその時代を生きた人々の営みを復元し、現在とは異なる過去の常識や価値観を知ることによって、現代に生きる私たちを取り巻く秩序を相対化しようとする学問です。日本近世史を研究対象とする本研究指導では、日本の16世紀末から19世紀中期までの政治・経済・文化の諸相を総体として考察します。 その際に大事にしたいのは生活者の視点です。世界中のあらゆる人々に共通の属性である、生活者の立場に立って物事を考えることができるとすれば、それこそが学問に求められる客観的な視点となるのではないでしょうか。「生活の専門家」である民衆の視点を大切にして歴史を考えることに共感する人が、私たちの仲間に加わってくれることを望んでいます。修士課程社会科教育専攻

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る