3 答えのない課題の解決に貢献するには、人文・社会・自然科学を深化・発展させ、さらに学問の枠組みを超えて研究することが欠かせません。早稲田大学は、総合大学の強みである多様な分野での知の蓄積を活用しながら、社会に貢献する独創的研究を推進しています。 将来の日本の科学技術・イノベーションの将来を担うのは博士後期課程の学生であり、企業におけるニーズも高まっています。 早稲田大学では、志ある博士後期課程学生の育成と、多様なキャリアパスを確立させることを目指して「早稲田オープン・イノベーション・エコシステム挑戦的研究プロ 学問研究は学理の考究にとどまらず、文化・社会・産業への活用の道を拓くことによってさらに発展します。 こうした理念から、早稲田大学は学問の活用を目指すオープンな研究体制を構築。リサーチイノベーションセンターを中心拠点として、企業に不足するポテンシャルを補完し事業に貢献する大型の産学連携を推進しています。 早稲田大学は、東京大学、京都大学、慶應義塾大学との間で「大学院教育における大学間学生交流協定」を締結し、活発な交流を展開しています。この協定によって各大学の研究科間で学生の派遣と受け入れに関しての協議を行い、合意がなされた場合、協定大学で研究指導を受けることができます。 SDGsの理念と早稲田大学の総合知を融合したカーボンニュートラル社会の実現を目指す拠点である「カーボンニュートラル社会研究教育センター」が全学のハブとなり、学内組織と協力しながら産学官連携研究を強化するとともに、文理にまたがる研究領域の創出を目指します。グラム(W-SPRING)」を創設。博士後期課程3年間の経済的支援に加え、キャリア開発・育成コンテンツを提供しています。 また、大学院生向けの経済支援も充実させており、「大学院博士後期課程研究者養成奨学金」をはじめとしたさまざまな奨学金を、延べ3,000名が受給しています。 また、起業家教育と起業支援の体系的な方策の下で大学発スタートアップの創成のため「早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)」による資金調達や、「アントレプレナーシップセンター」による知財戦略・ビジネス創出・経営面での支援を行っています。 また、東京女子医科大学、東京農工大学、東京都市大学と連携し、先進理工学研究科に3つの共同専攻を設置しています。さらに、ナンヤンビジネススクールとのダブルMBAプログラムをはじめとして、研究科によりダブルディグリー制度を設け、2つの大学の学位を取得する道も開けています。Promoting cutting-edge research that contributes to societyEstablishment of career paths for doctoral students“Practical Application of Scholarship” accessible to allAcademic environment that transcends university and national boundaries社会に貢献する最先端の研究を推進博士後期課程学生のキャリアパス確立社会に開かれた「学問の活用」大学や国の枠を超えた学修環境
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