学校案内2026-27_001060_250715_web閲覧用r1
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ssacamopDl li3rd yearDiploma class comment49私は高校で広く浅く、多種多様な芸術やデザインを学び、その延長線上で「建築」という分野に興味を持ち、この芸術学校に進学しました。高校卒業後すぐに入学したので、年齢的には同世代の大学生と変わらないですが、ここでは本当にいろいろな年齢、職業、背景を持った人たちと一緒に学んでいます。この学校に入って一番良かったと感じているのは、そういった多様な人たちと関わることができる環境に身を置けたことです。昼間は仕事をして夜に学校へ来ている方、すでに社会経験のある方、大学を卒業してから再度学びに来ている方…。普通の大学に進学していたら、出会えなかったような人たちばかりです。最初は年上の方々と話すことに少し緊張もありましたが、話してみるとみなさんとてもフランクで、建築に対する思いや人生の話など、毎回新しい発見があります。授業以外のこうした交流が、自分の視野を広げてくれているのを実感します。もちろん、建築の専門的な学びの場としても、とても充実しています。夜間でありながら、課題や授業内容の質は高く、真剣に取り組むことで自分の力になっていくのが分かります。模型制作や図面の作成など、手を動かしながら考える時間が多く、最初は大変に感じたこともありましたが、今ではそのプロセスが楽しくなってきました。この学校に入る前は、「夜間専門学校」ってどんな雰囲気なんだろう…と少し不安もありました。でも実際に入ってみると、建築に本気で向き合う仲間が集まっていて、お互いを高め合えるとてもいい環境です。高校卒業してそのまま入学式した自分にとって、ここはただ「建築を学ぶ場所」ではなく、「人として成長できる場所」でもあると感じています。将来は、ここで学んだことを活かして、自分らしい建築を形にしていきたいと思っています。まだまだ知らないことも多いですが、この学校での日々が、確実にその一歩になっていると感じます。建築都市設計科3年在籍香川県立善通寺第一高等学校デザイン科卒学生私は、芸術学校への入学を決めた理由、大学生活との両立、そしてこの学校での学びを通じて得たことについてお話しします。入学を決めたきっかけは、幼い頃からの建物への興味でした。建築学部を卒業した父と街を歩く中で、建物の形に目を向けたり、旅行先で建築を見に行ったりする体験を重ねるうちに、「建物を見るとワクワクする」という気持ちが自然と育まれていきました。高校時代は理系科目への苦手意識もあり建築とは無縁の文系学部に進学しましたが、大学生活を送る中で「建築を“つくる側”」に興味を抱くようになりました。そこで、文系出身の自分が建築を学べる環境を探し、実際にいくつかの学校を体験したうえで、設計だけでなく多様な授業を通じて幅広く学べるこの芸術学校に魅力を感じ、進学を決めました。今振り返ると、設計の知識も経験もなかった私が入学を決意できたのは、家族や友人の支えと勢いだけだったと思います。実際に入学してみると、自分の興味があった分野について学べるという充実した日々が過ごせる反面、大学と芸術学校の両立は想像以上に忙しく、特に大学の期末試験と設計課題が重なる時期は大変で、あっという間に1年が過ぎました。しかし、クラスには仕事や子育てと両立して通う方も多くいらっしゃり、自分以上に努力を続ける人たちの姿に刺激を受け、頑張ることができています。設計課題では何度も厳しい講評を受け、周囲の完成度の高さに劣等感を抱いたこともあります。それでも、自分の中で、「楽しむ」という気持ちを忘れず、同級生や先生に支えられながらなんとか頑張っています。現在も設計課題に苦戦中ですが、後悔しないように卒業まで頑張りたいと思います。芸術学校での学びを通じて得たものとしては、建築への知識は勿論のこと、人との出会いだと感じています。この芸術学校に入っている人は、自分で何かしらの大きな決断をして入った人が多いように感じます。年齢は違えど、夢を持ち、努力し続ける同級生に沢山出会えたことは、自分の人生にとってとても刺激になりましたし、普通の大学生活では絶対に出会うことのできなかった方々に芸術学校を通じて出会うことができたと感じています。芸術学校には、圧倒的な才能や表現力を持ち、夜遅くまで作業を続ける努力家が沢山おり、世の中にはこんなにもかっこいい人生の先輩が沢山いるのだと自分の人生にとってとても刺激になりました。本当に心から充実した大学生活を過ごせています。もし自分のように建築に興味がありながらもダブルスクールに不安を感じる方がいらっしゃいましたら是非、勇気を出して挑戦して欲しいと感じています。建築都市設計科3年在籍立教大学社会学部4年在籍大塚 明将OTSUKA Haruma井上 真緒INOUE Mao在校生の声

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