i i i IhsoriHOUSTAMekusaDATHSANAYkuYOUSTAM47YAMASHITA Daisuke2000年度 建築設計科卒DYA山下大輔建築設計事務所代表。1976年東京生まれ、石川県金沢育ち。早稲田大学理工学部物質開発工学科在学時に、早稲田大学専門学校(現:芸術学校)へ入学。卒業設計で2000年度稲門建築会賞受賞。卒業後、鈴木了二建築計画事務所を経て独立。現在、早稲田大学芸術学校非常勤講師。1998年度 建築設計科卒一級建築士事務所アンブレ・アーキテクツ代表。1972年生まれ(宙さん)、1973年生まれ(由希さん)、ともに東京都出身。宙さんは獨協大学法学部を卒業後、由希さんは成蹊大学文学部在学中に早稲田大学専門学校(現:芸術学校)に入学。1999年、同建築設計科を卒業。2000年に結婚、2008年に二人共同で建築士事務所を設立。2008年、SDレビュー2008 奨励賞。現在、宙さんは早稲田大学芸術学校非常勤講師を務める。大学在籍中は材料工学を専攻していました。建築とは異なる分野ですが、視点を変えれば共通する部分もありました。父親が建築を仕事にしていたからか、幼い頃から興味があり身近な存在であった建築の分野を模索し始めたのは自然な流れであったかも知れません。そのような時に学内にある夜間の早稲田大学芸術学校の存在を知りダブルスクールを始める決心をしました。芸術学校在学中に強く印象に残っていることは、最終学年のスタジオでの体桜並木の美しい石神井川沿いに佇む、外観が印象的な一軒家。そこが松尾宙さん・由希さん夫妻の建築事務所兼自宅だ。4階建ての建物には、由希さんの弟家族や両親、由希さんの叔父夫妻が同居する。「初めはこんな大家族で生活して、うまくやっていけるか不安でしたが、和気あいあいと楽しく生活しています。今は核家族化により、2世帯以上で同居する人が少なくなっていますが、逆に複数の世帯が同居しやすい家を提案して、大家族で生活する楽しさを伝えてみるのも面白いと思いました」(由希さん)今では2人の子どもにも恵まれ、公私ともに充実した日々を送っている。験です。第一線で活躍されている建築家の方々から個々にスタジオで直接ご指導いただける環境であるため、設計課題へのアドバイスだけではなく、建築に対する様々なアプローチや思考・姿勢を学ぶことができ、自身の考え方を大きく飛躍させることができました。その体験は現在も建築を考える上で大変役に立っています。卒業後は鈴木了二先生の下で建築の実務を勉強させていただいた後に、現在は自身の設計活動を始める一方、非常在学中は現役の建築家である講師陣と至近距離で接することができ、建築の世界をリアルに感じられたという。「芸術学校に通うまで、建築家のことをあまり知らなかった僕ですが、偉大な建築家である鈴木恂先生や鈴木了二先生の授業を受けることで、お二人の存在と作品を知りました。そこで、先生方の作品や思想にとても惹かれました。両先生の作品集や実際に作品を頻繁に見て考察したり、建築に対する思想を追究するようになりました。両先生と出会ったことが、自分自身の建築観を模索するきっかけになったと思います」と宙さん。また、学生の年齢層が幅広く、それぞれ異なった分野上池袋の住宅(2019年)第47回東京建築賞/東京都知事賞・戸建住宅部門最優秀賞を出身とする同期たちと接してきたことで、会話のバリエーションも広がり、臨機応変に対応する術も身についたと二人は話す。「建築」の仕事は、制限された予算や法規、期限の中で、施主や現場監督、役所と交渉する場面も多い。ときには難航を極めることもあるが、芸術学校で培ったコミュニケーション能力が大いに生かされているという。今後は住宅以外の設計も手がけてみたいと二人は言う。 「美術館や図書館など、社会性の強い公共建築物を設計してみたいと思っています。ビルディングタイプが変わっても『設計する』ということに変わりはありません。」勤講師として母校の教育に微力ながら携わらせていただいております。再び学校を内側から眺める機会を得ることになりましたが、より一層教育環境が強化され自分の学生時代の頃から学校がますます成長していく様子を日々感じています。この素晴しい環境で学ぶ新入生が増えること、そして在校生がこの場を有効活用し、英知を養われた卒業生たちが、建築を通して社会に貢献し活躍していくことを心から望みます!波板の家(愛西の住宅)山下 大輔松尾 宙MATSUO Hiroshi松尾 由希MATSUO Yuki卒業生の声OB/OGComment
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