tnemmoC46芸術学校への入学は、今思い返すと興味と勢いだけでした。大学は家政学部内の芸術系学科。大学1年生の時、デザイン史の授業で初めて建築を学問として認識しました。その時に「建築ってもしかしたら1番生活に直結したアートかもしれない。」と感じたことで建築を自分の専門にする事を決め、数ヶ月後には芸術学校を受験していました。芸術学校の1番の魅力は、多種多様なバックグラウンドを持った仲間を得られる事です。大学や専門学校の多くは、同年代のクラスメイトと学ぶことになりますが、ここではみんなバラバラ。そのような仲間と一緒に学ぶことができる環境は、自分が経験したことのない体験や、自分とは異なる感覚、知らない知識などで溢れており、先生だけではなく、クラスメイトからも学べることがたくさんあります。3年生になってみると、座学はアセンブルデザイン特論という週2回の授業のみ。オムニバス形式で、現在、建築界で活躍されている様々な先生方の講義が行われます。この授業は、技術を学ぶというよりも先生方の経験や考えを知る講義です。毎回講義後の帰り道は、2年生までに蓄えた知識を自分はどの様に活用し、力を伸ばしていくかを考え、自分の未来を想像する貴重な時間になっています。芸術学校生の多くは仕事や学業と芸術学校を両立しながら生活しています。私も大学と芸術学校を両立していますが、両立は結構大変です。私の場合は、大学と芸術学校の講義時間が被ってしまい週に2、3度はどうしても遅れてしまう時期がありました。そんな時は講義について行けなくなる不安や悔しさを感じましたが、クラスメイトや大学・芸術学校の先生方の理解や助けもあり、学び続けることができています。設計課題も多くの時間を費やしじっくり考えていくものなので、計画的には進まない場合が多々あります。そのため、入学当初は両立を困難に陥れる要因でした。しかし、課題をこなしていくうちに自分の躓く所、進みが早い所が理解できタイムマネジメントが上手くなり、今は少し余裕ができました。今年はいよいよ卒業の年。国際コンペや卒業設計とワクワクする課題がまだまだ続きます。卒業まで気を抜かず頑張っていきたいと思います。3rd yearDiploma classcomment建築都市設計科3年在籍東京家政大学家政学部造形表現学科4年在学建築や空間について、興味を持ったきっかけは大学時代の経験です。私が在学していた早稲田大学人間科学部は幅広い分野を学べる学部であり、その中に建築に関する分野もありました。所属していた研究室では、実際に建築を見に行く機会等もありました。そこで設計の課題を少し経験しましたが、もっと建築について知見を広めたいという思いが生まれ、芸術学校への入学を決断しました。私が数ある学校の中で芸術学校を選択した理由は、学習する生徒の多様性と充実した学習環境です。まず芸術学校には様々なバックグラウンドを持つ学生がいます。自分と同じように大学を卒業して入学する人や大学で異なる分野を学びながらダブルスクールで通う人、会社に勤めながら通う人等、年齢層も幅広く様々な学生がおり、芸術学校で学ぶ日々は毎日充実しています。また、設計課題ではそれぞれのバックグラウンドを活かした作品を見ることができ、非常に良い刺激となっています。次に、充実した学習環境があるという点です。芸術学校は資格試験対策だけに留まらず、建築に関する歴史や地理等も学ぶことができ、建築についての幅広い理解や教養を深めることができます。設計課題でのエスキースでは、第一線で活躍する先生達が自分のやりたいことに熱心に向き合ってくださります。自分の考えとは異なる角度でアドバイスをいただき、そこから新たな気づきを得ることで作品の質を上げることができるので非常に有意義な時間です。振り返ると、1年次は線の描き方や模型の作り方もわからず、課題を期限通りに出すのに精一杯でした。2年次は設計課題でより多くのことが求められ、中々上手くいかず、悩みながらもなんとか食らいついていった1年だったと思います。仕事と学校の両立をすることも大変で、様々な困難があったと思います。しかし、それを上回るほどの楽しさが建築にはありました。建築と向き合っている時間は何よりも楽しく、考え続けたその先に自分にしかできない作品をつくり上げることができ、向き合い続けた達成感を得られると日々感じています。卒業後は実務を経て1級建築士の資格を取得し、将来的には独立するのが目標です。今後も建築を学べているということに感謝して、設計を楽しみながら、日々精進していきたいです。建築都市設計科3年在籍早稲田大学人間科学部卒業建築設計事務所勤務橋本 果歩HASHIMOTO Kaho浅野 秀⽮ASANO Hideya在校生の声Commentstudent
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